TOPメッセージ

「お客様を始めとしたあらゆるステークホルダーの皆様と共に、未来に希望を繋ぎ、世の中を良くして行くことに貢献できる百貨店」を、目指してまいります

代表取締役 社長執行役員古屋 毅彦

 新型コロナウイルス感染症の度重なる拡大に伴う経済活動の足踏みに加え、地政学リスクや金融資本市場の変動等による不確実性の高まりもあり、私たちを取り巻く環境は、先行きの不透明感が払拭できない状況が続いています。一方、この数年で世界は大きく変化いたしました。消費者の行動も大きく変貌する中で、私たちはあらためてこの変化の中で自社の存在意義を問い直すことが出来たと考えております。

 当社は、明治2年(1869年)、開港間もない横浜に呉服店「鶴屋」を構えました。当時の呉服店が反物売りを中心に商売をしていた時代に、お客様が望む量の切り売りを心掛け、またお客様が望まれる品物が無いときには、すぐに使いを出してお取引先から取り寄せました。そして、その後の銀座進出以降の歴史においても、当社は、お客様と共にある「顧客第一主義」の精神を経営方針としています。
 新型コロナウイルス感染症の猛威により生活様式や消費行動の多様化が加速するいま、当社は、「お買物の時間」だけでなくお客様の「生活の時間」に常に寄り添い、「顧客第一主義」の精神の下、「生活の質の向上」そのものをご提案することが責務となっております。

 こうした状況の中、当社グループでは、2022年4月より「中期経営計画『サステナブルな成長に向けて』(2022~2024 年度)」(以下、中計)を始動いたしました。この中計では、将来のありたい姿を実現するために「未来に希望の火を灯す、全てのステークホルダーが幸せになれる場を創造する」ことを「MISSION」として位置づけ、その実現に向けた新たな成長基盤づくりと成長軌道への回復を推進しております。

 百貨店はその事業を通じ、お客様を始めとしたあらゆるステークホルダーの皆様と共に、未来に希望を繋ぎ、世の中を良くして行くことに貢献できる存在であると確信しております。その役割を果たすためにも、既成概念にとらわれず「百貨店」をもう一度ゼロベースで突き詰めることに邁進してまいります。
 また、人と人とがリアルに接することで得られる豊かで価値ある時間の大切さをコロナ禍で学びました。
「銀座と言えば松屋。銀座に、松屋に、足を運びたい」と感じていただけるような、個性的でホスピタリティ溢れる店づくりに注力してまいります。

代表取締役 社長執行役員
古屋 毅彦