つなぐモノ

生産者・生産地の想いが詰まった「つなぐモノ」たち

長野県(工房)

〈Ibuki hand craft〉 枝の匙

7階デザインコレクション

“無価値” から “唯一無二の価値” へ。
ぬくもりたっぷりの枝スプーン

森林の未活用材である枝。これまで無価値と考えられていた、そんな木の枝の魅力を引き出すことからスタートしたのが『Ibuki hand craft 枝の匙』です。森林資源の持続可能な利用を探る試み、という側面ももちます。ひとつとしてまったく同じものはそろわない枝のスプーンは日常で使える道具としての機能を備えながらも、その使い方を持ち主にゆだねるというユニークなアイテム。サイズは小さなティースプーンくらいのSSから、アウトドアのダイナミックな料理に対応する3Lまでとても豊富。枝の自然な歪みや節の痕跡のぬくもりは、使うたび心地よく五感に伝わってきます。

〈Ibuki hand craft〉 枝の匙  2,530円〜16,500円
※表示価格はすべて税込です。

工房について

雄大な北アルプスの麓に広がる、長野県安曇野市の小さなアトリエ。道具として変身するのを待つのは、造形作家で家具デザイナーの貝山伊文紀氏が里山や奥山、庭木などさまざまなフィールドで調達した樹々の枝たちです。それらは彼の手にかかると魔法のように生まれ変わり、新たな命を宿します。それぞれの樹木の個性と本質的な美しさを表現するため、ナチュラルなカーブや凸凹、生き生きとした木目などは均一化せずそのままに。枝が美しく見える瞬間の距離や木漏れ日のように印象的なシルエットなど、枝そのものが美しい記憶として存在するよう、丁寧に削り上げられています。