藤原奈緒さんと叶える毎日調うごはん計画
久しぶりに味噌をつくりたい。
そんな気分だった今年のはじめ、松屋銀座7階のテーブルジョイへ足を運びました。
「でも、大豆ゆでるの時間かかるんだよなぁ」
そうつぶやいたら、圧力鍋をおすすめされました。なるほど、そう来たか。

これまでなんとなーく使ってこなかった圧力鍋。
なんとなく怖くて、それから、素材に無理をさせているんじゃないか
というイメージを勝手に抱いて、敬遠していたんです。
でも、豆も戻さずゆでられて(!)、玄米は浸水なし20分で炊ける(!)
なんて、売り場のみなさんから聴いているうちに、すっかり使ってみたくなりました。

色々くらべてみて、形がシンプルなフィスラーの、
大きすぎない、でも来客時にも活躍しそうな3.5リットルを
わが家に連れて帰りました。

「なんとなく怖い」はただの杞憂でした。
フィスラーの圧力鍋は音も静かで、味噌作りは拍子抜けするほどスムーズに終了。
浸水なし、高圧8分ほどで柔らかくゆでられて、1キロの大豆はあっという間に潰れてくれました。

豆を戻さず煮えるのはすごい。
これならかなり気軽に豆を食べられそうだし、おせち作りにも重宝しそうです。
売り場の吉岡さんは、毎日!黒豆を煮ているとおっしゃっていました。
玄米もうまく炊けました。
で、とくに驚いたのが、白米がほんとうにおいしく炊けること。
これまでいろいろなお鍋でごはんを炊いてきたのですが、圧力鍋、優勝かも?

炊き立てはもちろんのこと、冷めてももちもちしておいしいし、
冷凍ごはんをレンジであたためなおしてもかなりおいしい!

このあたりで俄然面白くなってきて、
せっかく圧力鍋がやってきたのだからと、骨付きのお肉を片っ端から煮てみました。
スペアリブ、鶏の手羽元、牛すじ、ビーフシチュー、
だいたいどれも、高圧15~20分でほろほろっと煮えてくれます。
牛すじなどはこれまで1時間ほど煮ていたので、ガス代を思うと長い目でみてお得かもしれません。

豚の角煮がとても品よくおいしく煮えたので、みなさんにご紹介しますね。
豚の角煮:強圧15分
下茹でした豚バラ肉を切って、お鍋に入れます。
ほかの材料も入れて、蓋を閉じます。きちんとロックされるとカチッと音がしますよ。

メインバルブを3(高圧)にあわせて、強火にかけます。
だんだん蒸気がでてきて、とまって、それからメインバルブの圧力表示が上がってきます。
黄色、それから緑色の表示がでてきました。

こうなったら、火を弱めて、この緑色のラインが見えている状態をキープするように15分加熱します。
タイマーが鳴ったら、火を止め、そのまま放置。しだいにバルブが下がって、圧力が下がります。
ここまで朝か前の晩にやっておくといいですよ。

時間が経つと、脂が浮いて固まるので、それをすくってから、最後にしょうゆを足して少し煮ます。
このひと手間が、極上の豚の角煮をつくる秘訣です。
ちょうどよく脂が抜け、お肉がほろほろになります。詳しくはレシピをご覧くださいね。

角煮には辛子もおいしいですが、「おいしい唐辛子」もおすすめ。
圧力鍋が、かたまり肉などが得意なのはわかった。
じゃあ、繊細なものの調理はできないのか?というと、そんなときは低圧をうまく使うといいようです。
新玉ねぎのスープ煮+魚の蒸し煮(2段調理) :低圧1分
鍋にだしを入れてあたためて、醤油と塩を加えます。
そこに半割にした新玉ねぎを入れて蓋をして、低圧1分。以上!

この使い方、お料理に苦手意識のある方にもいいかもしれません。
テクニックいらずで、ちょっとした仕上がりになる。
このとき、上にかごを入れて、2段調理してもいいと思います。
たとえば魚を蒸したり。

毎日これでいいな、という気軽さです。
玉ねぎにはパクチーレモンオイルを、魚には納豆辣油も合いますよ。

こんなさっと煮る料理は、夏場の調理にもぴったりだし、
離乳食作りなどにも活躍しそうです。

百聞は一見にしかず、とはこのことで、
私はすっかり圧力鍋への見方が変わってしまいました。
とくに、ごはんがおいしくなったこと。
炊き立てだけでなく、冷凍ごはんの状態がとてもよくなったことで
生活の質が上がった!と感じています。
3回目の実演イベント、今回は一生ものの圧力鍋をご紹介します。
4月27日はぜひテーブルジョイに遊びに来てくださいね。
※イベントは終了しました。
