あたらしい日常料理ふじわら　藤原奈緒さんと叶える　毎日調うごはん計画

はじめまして、藤原奈緒です。

「あたらしい日常料理 ふじわら」という屋号で

家庭のごはんをおいしくするびん詰め調味料を作っています。

松屋さんでは「銀座・手仕事直売所」の催しなどで

お手に取っていただいた方も多いかもしれません。

ほかには、オーダーメイドの料理教室をしたり、

こんなふうに文章やレシピを書いたりしながら暮らしています。

恥を忍んで申し上げますと、

今年になって、鉄のフライパンの被膜をはがしてしまいました。

プロなのに…と落ち込みますが

いつもきちんとしていられないのが生活だし、人生というもの。

でも元気なときも、そうでないときもお腹はすくんですよね。

そんなわたしのもとにやってきた、バーミキュラのフライパン。

一見鉄のようなこれは鋳物だそうで、まずデザインが絵になります。

ややマットな質感に、ウッドハンドルがとても素敵。

そしてそして、驚きました。

野菜炒めがしゃきしゃきに仕上がります。

素材の水分を保持させたまま調理する力に長けている。

だからなのか、できあがる料理がとてもおいしそう。

鯛の切り身を焼いてみましょう。

皮がぱりっと焼けて、豊かに香りがたちのぼります。

この仕上がり、ちょっとはっとさせられました。

一緒にいんげんを焼いて、サラダを添えて

「パクチーレモンオイル」と「にんにくえび塩」をぱらっとして、

混ぜながらいただきます。

このふたつの調味料は一緒に使っても相性がよくて、

わたしはこんなふうに食べるのが好きです。

レモンのきゅっとした酸味、ナッツのごろごろ、香ばしいにんにく、

いろんな味が一口ごとに混ざり合って、

シンプルなのに、とても楽しいお皿になります。

さらに嬉しいのは、こんなふうに魚をソテーしても

フライパンに匂いがつきづらいこと。

もっともっと、魚を食べたくなってしまいませんか？

「素材を生かす方法を教えてください！」というのは

料理教室をひらくたびに、たびたび言われるテーマのひとつで

わたしはいつも、1に調味料、2に素材、

そして素材が喜ぶようにゆでたり焼いたり調理してね、

とお伝えしてきたのだけど、もしかしたらこれ、

技術を道具が補って、簡単に叶えられるのかもしれません。

WMF（ヴェーエムエフ）のフュージョンテックミネラル。

この鍋があると、あまり考えなくてもちょうどよく焼き色がついて、

ちょうどよくおいしく煮えてくれる。そんな印象を持ちました。

家庭のごはんは、それでもう1000点じゃないでしょうか？

たとえばこんな、野菜からの水分で煮る料理がとてもおいしく作れます。

きゅうりとトマトのカレー。

夏の野菜は強火で短時間の加熱で仕上げると

元気いっぱいのエネルギーを損なうことなくお料理ができます。

汗をかかせてあげるようにきゅうりを炒めて、

トマトを加え、しょうがのきいた「カレーのもと」で仕上げます。

さらっと軽く、でもしいたけがお肉のような役割をしてくれるから

決して物足りなくはない。

そんな、気持ちのよいおいしさを感じていただけるかと思います。

下の写真は豚肉を「たまねぎドレッシング」でマリネして、

野菜と一緒に無水調理したローストポーク。

かたまり肉も、熱伝導のいいお鍋だからすぐに火が通ってしまいます。

ドレッシングでマリネすることでお肉がしっとり。

野菜は季節のものでいろいろお試しくださいね。

多少の重さはあるので、しまいこまずに

毎日コンロの上に置いておいて使いたい。そんなお鍋です。

がしがし使っても、びくともしない堅牢性。

ハンドルが熱くなりづらくて、洗いやすいのも気が利いているなぁ、と思います。

このふたつのお鍋に共通するのは

とても心地のよい道具だな、ということ。

キッチンにすっとなじむデザイン、素材をおいしく仕上げてくれる力、

洗いやすさに使いやすさ。

わたしがとても気に入っているのは、素材の色がとても美しく仕上がること。

調理中のお鍋の中がきれいで、見とれるような感覚

皆さんにも感じていただけたら嬉しいです。