あたらしい日常料理ふじわら 藤原奈緒さんと叶える 毎日調うごはん計画 -2023秋-
大切なものほど選ぶことができず、平気で数年悩んでしまうこと、ありませんか?
わたしにはけっこうあります。
お鍋って特にそんなもの。長く使えてしまうから、おいそれと手を出せなかったりする。
わが家の場合、たとえばそれは、すき焼き鍋。
土鍋は好きでいくつか持っているのですが、すき焼きはたまにしかしないので、
まぁとりあえずフライパンでいいかな…という感じで早何年。
本当はすき焼きにフライパンは少しだけ大きいし、
卓上コンロを出すまでもないか、と台所で作って、よそって食べるのは気持ちが上がらないのですが、
とはいえ、ずっとピンとくる出合いがなかったのですよね。
そんなすき焼き鍋難民仲間のみなさん、その解は「ストウブ」でどうでしょう。
言わずと知れた、名作の鋳物鍋から 今回、使わせていただいたのは「ブレイザー ソテーパン」。
まぁるくて平たい、シックでかわいらしいこの鍋に惹かれて使ううち、 気が付いたらすき焼き鍋問題が解決していることに気が付きました。
このまま卓上に出せる、というのはかなり便利で、
すき焼きやお鍋はもちろん、餃子も焼きたてをそのまま出せて、しばらくあつあつ。
パエリアやアクアパッツァも食卓で取り分けできる。
仕上げにご飯を入れて雑炊に、なんてこともしやすいので、ほら、可能性が広がりませんか?
まずは、とてもシンプルなチキンソテーを作ってみてください。
お肉はぱりっと香ばしく、一緒にごろごろ焼く野菜もごちそうです。
そのまま食べてもいいし、卓上でお好きな調味料をつけても。
ふじわらの調味料だと 「パクチーレモンオイル」が抜群で、
お肉に「カレーのもと」、野菜には「にんにくえび塩」も合いますよ。
そして、お鍋に残ったおいしいエキスがもったいなくて…
ここからピラフを作るレシピもご紹介しますので、 ぜひ繰り返し作ってみて、わが家の味にしてください。
ほんの少し加えた「カレーのもと」が味わいを複雑にしてくれます。
レシピでは炊きこみましたが、あとから混ぜて食べるのもわたしは好きです。
こんな、ラフで簡単だけど、食卓が華やぐお料理は いつものごはんにも、ちょっと人を呼んだ時にも重宝するはずです。
ひとりでも、みんなでも。いつものごはんにも、おもてなしにも。
ハレにもケにも。どちらもいける、というのは、とても心強いことではないでしょうか?
お鍋にも同じことが言えそうです。
「ソテーパン」はほかの「ストウブ」よりすこし薄くて、 さして重くないのもハードルが下がります。
もちろん機能はそのまま、なので、ローストポークや煮込みハンバーグなど、 焼く、または焼いて煮込むお料理が、いずれもばっちりおいしく作れますよ。
そうそう、すき焼き、やってみました。
少しだけ薄味で仕立てて、納豆辣油をかけて食べると驚くほどおいしかったことをここにお伝えします…!
卵をくぐらせたり、そこに黒七味をかけたり…
飽きずに食べ進められるのがうれしく、家にいながら高級な料亭に来たような気分になれます。 ぜひお試しください。
前回もご紹介したWMF(ヴェーエムエフ)のフュージョンテックミネラル。
今回はこちらのローキャセロールで、きのこのクリームスープを作りましょう。
たっぷりのきのこを炒め、蒸し煮にして作るのですが、 火がじんわりと、でもしっかりとゆき渡るので、 こんな煮込みの料理があっという間に、そしてとてもおいしく作れる鍋です。
ポイントはきのこを3種以上使うこと。味が複雑になって奥行きが出るのです。
仕上げにサワークリームを入れるとコクが出て、 ここに「パクチーレモンオイル」をたらりとするのがまたおいしい。
「パクチーレモンオイル」は肌寒い季節には、 こんなクリーム系のお料理を飽きることなく愉しませてくれます。
前回、バーミキュラのフライパンをおすすめしたところ、 「テフロンでおすすめは?」
とのお声をたくさんいただきました。
聞いてくれたのは、みんな子どもが小さくて、共働きの人たち。
そうだよね、昨晩のミートソースを朝ごはんまでそのまま入れておけるし、 洗うのも楽で食洗器に入れたっていい。
忙しい人たちに、こんな扱いができることはかなり大事だよね、って思いました。
おすすめあります、フィスラーのレヴィタル・シリーズ。
フッ素加工のフライパンってここまで進化しているのだなぁ、、、と思わされたフライパン。
こびりつかない。洗いやすくてするっと落ちる。
丈夫で傷も目立ちにくく、劣化が少ないので長く使えそう。
機能面でも優れていて、デリケートな食材の調理に適しています。
オムレツを本当にきれいに、おいしく焼くことができますよ。
妙齢の私にとって、この鍋の推しポイントは、ノンオイルの調理ができること。
大げさでなく、日々使う油を半分以下にできます。
とまぁそんなふうに、小さい方のいるご家庭から、健康を気にする世代まで。
幅広い年代の方の生活を支えてくれそうです。
ダイエット中の皆さまへ、「レヴィタル」でつくる簡単レシピをひとつ。
レタスや小松菜をフライパンにひろげて、塩を2つまみほどふって火にかけて、 フライパンがあたたまったら大さじ1の水をジュっとかけます。
ゆでるでも焼くでもない食感と、野菜の味が濃く食べ応えがある仕上がりに。
物足りない方は「にんにくえび塩」をぱらりとしてみてください。
気になるお鍋はありましたか?
毎日自分を助けてくれる道具が 「これでもいい」から「これがいい」になるとき、
きっと毎日は好ましく変わるんじゃないかな、そう思います。
前回もご好評いただきました 松屋銀座の7階でのお料理のデモンストレーションを11月5日に行います。
大切な暮らしの道具を、ぜひ一緒に選ばせていただけたらうれしいです。どうぞお運びください。
レシピ1:チキンと根菜のソテー ローズマリー風味
レシピ2:チキンソテーのあとのお楽しみピラフ
レシピ3:きのこのクリームスープ