カルチャー/リビング・ホビー

からだと心に効くおはなし 第7話

季節の変わり目を健康に過ごすために。からだと心を穏やかに整えるコツを、 様々なひとのお悩みに寄り添い続ける、漢方相談員・河端さんがご紹介します。

今月のワンポイント

春のはじめに、ダイエットはいかが?

「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」という言葉もありますが、もう3月ですね。木々が芽吹くこの季節は、人間の体も溜まったものを発散しやすく、ダイエットには絶好のチャンス。「夏までに痩せる」を合言葉に、新たな一歩を踏み出してみませんか。

河端孝幸氏 漢方相談統括アドバイザー兼薬剤師。九州を中心に展開する〈漢方みず堂〉の代表取締役社長。

昨年11月銀座店7階美と健康に〈漢方みず堂薬局〉がオープンいたしました! どうぞお立ち寄りください。
【お問い合わせ】03(6228)6102〈直通〉
別れと出会いと「陰陽平衡」

卒業に、進級に、異動など。3月は、別れの季節である一方で、新しい出会いにワクワク・ソワソワ、希望に満ち溢れた時期でもありますね。

さて、そんな今月は、「陰陽平衡(いんようへいこう)」という漢方の教えについて筆を進めてまいります。このコラムの1月号にも食べ物の陰陽について記載いたしましたが、自然界における陰陽は、朝が陽で夜は陰、夏が陽で冬が陰、と考えます。人間の体も、自律神経において、交感神経が陽、副交感神経が陰ということが言えます。車に例えると、アクセルが陽で、ブレーキが陰。陰陽が平衡というのは、どちらかが大きくなればどちらかが小さくなるという、偏りのない状態のこと。自然界は、まさにシーソーの原理で動いているのですね。一日のリズムでいうと、日の出とともに陽である南に向かい始めた太陽が、真南に来るのが午後2時くらい。その瞬間から北の方向に傾き、日の入りがあり、陰が極まるのが、草木も眠る丑三つ(うしみつ)時の午前2時くらい。そしてまたその瞬間から、太陽は陽の南方向に向かって動いていきます。

すべてのものが動いていて一瞬たりとも留まっていないという事実。すなわち、万物流転の法則。この考え方こそが、陰陽平衡です。心身の健康をこの陰陽平衡に当てはめると、「完全なる健康はあり得ない」ということにもなります。

いい日もあればダメな日もある。だから大丈夫。こんな日もあるさ!と、なにかと気ぜわしいこの季節も、ケセラセラと過ごしたいものですね。

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