カルチャー/リビング・ホビー

からだと心に効くおはなし 第5話

季節の変わり目を健康に過ごすために。からだと心を穏やかに整えるコツを、 様々なひとのお悩みに寄り添い続ける、漢方相談員・河端さんがご紹介します。

今月のワンポイント

七草粥で、胃腸もひと休み。

お正月が過ぎたら、七草粥の出番。年末年始の食べ過ぎで疲れた胃腸を休ませるとともに、新しい年の無病息災への願いが込められています。体の中の臓器も働き過ぎると疲れるもの。食べ過ぎたら食事を抜く、または消化しやすいものをとることが大切です。

河端孝幸氏 漢方相談統括アドバイザー兼薬剤師。九州を中心に展開する〈漢方みず堂〉の代表取締役社長。

銀座店7階美と健康に〈漢方みず堂薬局〉がオープンいたしました! どうぞお立ち寄りください。
【お問い合わせ】03(6228)6102〈直通〉
体を温めて、健康で楽しい一年を。

今年は卯年。卯(うさぎ)は、優しく温厚な性質を持つことから「家内安全」、そして、ピョンピョン跳ねることから、飛躍、向上の象徴と言われています。卯にあやかり、前向き、ポジティブに、今年一年進んでいきたいものです。

さて、いよいよ冬本番。人間の体にとって一番良くないのは冷やすこと。頭痛、むくみ、肩こり、不妊症、生理不順、腰痛等々、冷えは万病のもととも言われますが、とにかく体を温めることで、あらゆる病気を撃退でき得るものです。新潟大学名誉教授であった安保徹先生は、体温が1℃下がれば、免疫は30%、代謝は12%下がると仰っています。つまりはその分体脂肪が増え、太ることにもつながります。

カイロのように外側から温めるのも効果的ですが、本来は体の内側から温めたいもの。人にもそれぞれ性格があるように、食べ物、特に野菜もそれぞれ性質が異なります。陽性(体を温める性質)の野菜といえば、根菜類。ゴボウ、ニンジン、レンコンなどに代表されます。一方、陰性(体を冷やす性質)の野菜なら、葉物の野菜。でも、葉物の野菜も、火を通すと陽性に傾きます。寒い時には鍋料理を食べたくなるのもうなずけますね。漢方薬を構成するものも、植物が主体。同じ病気に対しても、冷やす(熱を取る)漢方薬、温める漢方薬がそれぞれあり、その方の体質に合わせることが最も大切です。病名で漢方を選ぶのではなく、体質により選ぶこと。漢方薬を服用する時には、ぜひ専門のところでどうぞ。

シェアする
TOPへ戻る ポイントWEBサービス
ログイン