からだと心に効くおはなし 第1話
![](https://www.matsuya.com/wp-content/uploads/sites/2/2022/09/wellness.no1_.jpg)
「秋バテ」という言葉は、昔はなかった言葉ですね。
地球温暖化で猛暑日も増え、残暑が厳しくなってきた近年だからこそ、このような言葉が誕生したのでしょうか。
「秋バテ」がどのようなものかというと、1.自律神経のバランスが崩れ、胃腸の働きが悪くなる 2.夏バテの延長で夏痩せしてしまい、元気が出ない 3.クーラーで体を冷やしすぎ、内臓の機能が低下してしまう、ということが主な原因と症状です。
だるい、疲れやすいのはもちろん、食欲がないなどの症状が出やすくなります。対処法としては、適度な運動と、体、特にお腹を温めることが大切です。
皆様は体を温める呼吸法をご存知でしょうか? ヨガの方法による腹式呼吸(息を吸う時はお腹をふくらまし、吐く時はへこます)で
①ゆっくり息を吐く(できれば10秒くらいかけてお腹をへこます)
②吐ききったら肛門をキュッと締める
③息を吸う(普通のスピードでお腹をふくらます)
④吸いきったら肛門をキュッと締める
の4つの動作を行う呼吸法「クンバハカ法」は、血液の循環をよくしてくれます。 また、「養動法」という腸を動かす運動もあります。これは、おへそを中心にして、時計回りに上半身を動かすだけ。「クンバハカ法」も「養動法」も、テレビを見ながら、本を読みながら、信号待ちの時にもちょっとした「ながら時間」を有効に使って行いましょう。
「クンバハカ法」は、お風呂の中で一番ひまな時間、湯船につかりながらすることをおすすめします。ぜひお試しください。
今月のワンポイント
水分補給は野菜と温かい飲み物で
水分補給は大切ですが、特に胃腸が弱い方は飲みすぎにご注意。漢方の考えでは、湿気が多くなるとダメージを受ける臓器は胃腸です。水分補給は、冬瓜、ナス、ゴーヤなどの旬の野菜で。飲み物は温かいもの、さらに葉物のお茶より、茎を使った番茶でどうぞ。
河端孝幸氏
漢方相談統括アドバイザー兼薬剤師。九州を中心に展開する〈漢方みず堂〉の代表取締役社長。
この秋、銀座店7階美と健康に、漢方のお店がOPEN予定!お楽しみに。