リビング・ホビー

からだと心に効くおはなし 第1話

季節の変わり目を健康に過ごすために。からだと心を穏やかに整えるコツを、 様々なひとのお悩みに寄り添い続ける、漢方相談員・河端さんがご紹介します。
誰にでもできる秋バテ予防

「秋バテ」という言葉は、昔はなかった言葉ですね。

地球温暖化で猛暑日も増え、残暑が厳しくなってきた近年だからこそ、このような言葉が誕生したのでしょうか。

「秋バテ」がどのようなものかというと、1.自律神経のバランスが崩れ、胃腸の働きが悪くなる 2.夏バテの延長で夏痩せしてしまい、元気が出ない 3.クーラーで体を冷やしすぎ、内臓の機能が低下してしまう、ということが主な原因と症状です。

だるい、疲れやすいのはもちろん、食欲がないなどの症状が出やすくなります。対処法としては、適度な運動と、体、特にお腹を温めることが大切です。

皆様は体を温める呼吸法をご存知でしょうか? ヨガの方法による腹式呼吸(息を吸う時はお腹をふくらまし、吐く時はへこます)で

①ゆっくり息を吐く(できれば10秒くらいかけてお腹をへこます)

②吐ききったら肛門をキュッと締める

③息を吸う(普通のスピードでお腹をふくらます)

④吸いきったら肛門をキュッと締める

の4つの動作を行う呼吸法「クンバハカ法」は、血液の循環をよくしてくれます。 また、「養動法」という腸を動かす運動もあります。これは、おへそを中心にして、時計回りに上半身を動かすだけ。「クンバハカ法」も「養動法」も、テレビを見ながら、本を読みながら、信号待ちの時にもちょっとした「ながら時間」を有効に使って行いましょう。

「クンバハカ法」は、お風呂の中で一番ひまな時間、湯船につかりながらすることをおすすめします。ぜひお試しください。

今月のワンポイント

 

水分補給は野菜と温かい飲み物で

 

水分補給は大切ですが、特に胃腸が弱い方は飲みすぎにご注意。漢方の考えでは、湿気が多くなるとダメージを受ける臓器は胃腸です。水分補給は、冬瓜、ナス、ゴーヤなどの旬の野菜で。飲み物は温かいもの、さらに葉物のお茶より、茎を使った番茶でどうぞ。

河端孝幸氏

漢方相談統括アドバイザー兼薬剤師。九州を中心に展開する〈漢方みず堂〉の代表取締役社長。

 

この秋、銀座店7階美と健康に、漢方のお店がOPEN予定!お楽しみに。

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