婦人雑貨のプロ・原田さんに教わりましょう! 「いいもの」と長く過ごすためのトリセツ vol.002
本格的な夏は、もうすぐそこまで来ています。そんな今、気になる熱中症リスクの軽減にも役立つ日傘の選び方について、松屋銀座アンブレラマスターの原田さんにレクチャーいただきます。
原田さん
婦人雑貨の営業・商品担当課長。
婦人雑貨のバイヤーも長く務めた婦人雑貨のプロ。
「日傘を利用する最大の目的は、熱や紫外線から身を守ることです。夏は薄着になるため、外出時の体は直射日光によるダメージを真正面から受けてしまいがち。その際に日傘は紫外線の遮断・熱の遮蔽・日陰をつくる、という優秀な対策ツールになります。日傘内の気温は、外気と比較すると2〜3℃下がると言われているんですよ(原田さん、以下同)」
では、しっかり身を守るためには、日傘のどこに着目して選ぶのがいいでしょうか。
「まずは生地をチェックしましょう。大きく2種類あり、ひとつは綿や麻などの天然素材を使用したものです。
生地独特の風合いがとてもおしゃれで、ファンション性の高さを求める方に適しています。こういった生地にはUVカットコーティングが施され、UVカット率がほぼ90%以上あると認められたものには「UVカット」と表示されたタグが付いています。もうひとつが現在の日傘の主流である、遮光生地を使用したもの。遮光生地はUVカットを進化させた技術を用い、紫外線だけでなく太陽光を遮断します。その多くが晴雨兼用タイプで、色柄などデザインのバリエーションも豊富。店頭でも人気のタイプとなっています」
日傘といえば、「色は黒がもっとも紫外線カット率が高い!」という意見を聞いたことがありませんか?たしかに、色についてだけ言及すれば、黒は他の色と比べて紫外線防止効果が高いと言えますが、日傘はやっぱり黒がベストなのでしょうか?
「遮光生地使用の日傘には紫外線防止加工が施されているため、色の違いによって紫外線カット率が変わることはほとんどありません。紫外線カット率をより重視したい場合は、傘内側の加工にもこだわってみてはいかがでしょうか。
遮熱遮光効果のあるシートを生地に貼り合わせるラミネート加工が施されたものは、施されていないものと比べてUVカット率がより高いと言えます。ただし、ラミネート加工の生地を重ねているため、厚みや重さが多少プラスされると考えてください」
色についてはもうひとつ。その特性から快適に過ごすための選び方のコツがあるとか。
「黒は熱を吸収し、白は光を反射するという特性を踏まえると、日傘の内側は黒っぽい色、外側は白っぽい色のものを選ぶと効率よく紫外線&温度対策ができると思います。白っぽい日傘は、視覚からも涼がとれるというメリットもありますね」
日傘を求めて松屋へお越しになるお客様の多くは、「軽くて、丈夫で、機能の高いもの」をリクエストされるそうです。
「機能面で確実なのは、タグをチェックされることです。遮光率・遮蔽率・遮熱効果・晴雨兼用などの効果について、指定機関に認定されたものかどうかが判断できます。こちらにプラスして、軽さや骨の強度などを実際に手に取ることで確認されると理想に近いものと出合えると思います」
では、ここからは松屋銀座おすすめの日傘を3本ご紹介しましょう。
〈マッキントッシュ フィロソフィー〉日傘
14,300円
爽やかな水色ベースに白い花柄のデザイン。直径50cmでとても軽く、紫外線対策も頼れる1級遮光(遮光率99.99%以上)。
〈ヴィヴィアンウエストウッド〉日傘
29,700円
直径47cmと小ぶりでキュートな綿素材の日傘。フチにはミニタッセルがぶら下がり、暑い日も足取りが軽やかになりそうなデザイン。
〈ブラオ〉日傘
12,100円
1級遮光・遮蔽・遮熱とパーフェクトな機能を搭載した直径50cmの日傘。〈TORAY〉の高性能生地『サマーシールド○RLi』を使用。
いかがでしたか?
大切な体を守る機能性はもちろん、差していて気持ちの上がるファッションツールとしても日傘は欠かせない存在。
搭載されるUVカット効果は、早いもので2〜3年と言われています。
お手持ちの日傘をチェックしつつ、松屋に並ぶ新顔たちもぜひご覧になってみてください。
3階婦人雑貨
※表示価格は全て税込です。