婦人雑貨のプロ・原田さんに教わりましょう! 「いいもの」と長く過ごすためのトリセツ vol.001
原田さん
婦人雑貨の営業・商品担当課長。婦人雑貨のバイヤーも長く務めた婦人雑貨のプロ。
雨が降れば何気なく手にとる、さまざまな傘たち。
当たり前のように扱いながらも、その正しい知識をもつ方は多くないかもしれません。
今回は、アンブレラマスターの資格も持つ原田さんに傘の選び方と基本の扱い方について教えてもらいました。
「雨の日に使用する傘には雨傘と晴雨兼用の2種類がありますが、今回は雨傘についてお話します。雨傘も大きく2種あり、それは皆さんもご存知の通り長い傘と折りたたみ傘。これらを雨の日のシチュエーションによって使い分けるのが基本です(原田さん、以下同)」
朝から雨が降っている場合は長い傘を、出かける際は降っていないけれど雨予報という場合は折りたたみ傘をチョイスするのがおすすめだとか。
「一般的に女性用と言われるサイズは、骨の長さが60cmのもの。この“骨”とは、生地が張られている親骨のことです。折りたたみ傘は利便性を追求するため、よりコンパクトな設計となっているものが多いですね」
それではまず、長い傘を選ぶ際のチェックポイントを教えてもらいましょう。
「傘は、閉じた状態と開いたときとでは印象が変わるものだから、必ず開いて確認してください。 また、生地の張り方やカーブの具合もそれぞれ違うので、しっかり見ておきましょう」
次にチェックすべきは、傘の長さ。同じ一般的な女性用サイズ(60cm)でも、ハンドルのデザインや石突(先端部分)の長さによってはずいぶんと長さが変わります。
「傘の長さは、思いのほか持つ方の雰囲気を左右します。また同時に、手元の太さや重さなどもご自身とのバランスをチェックしておくと、より相性のよい傘に出逢えるはずです」
ところで、雨に濡れた傘の正しいケア法はご存知ですか?
「濡れた状態の傘を閉じっぱなしで放置していると、生地が傷みやすくなってしまいます。撥水加工の機能をキープするためにも、帰宅後はボタンを外した状態でしっかりと乾かしましょう。
ただし、外で乾かす場合は直射日光を当てると劣化を早めてしまうので、日陰干しが鉄則です。きちんとお手入れをし、10年以上美しく使い続けられたという例もあるんですよ」
ここからは、外出中に雨が降るという予報のある日に選びたい折りたたみ傘について。
左の傘は長傘と同様の8本骨タイプ、右の傘は超軽量化された6本骨タイプです。
「雨風が強そうな日は長い傘に近い8本骨タイプを、小雨が降るかもしれない日や旅行など“念のため”に持っていくなら、利便性に特化した6本骨タイプが荷物になりにくくておすすめですね」
折りたたみ傘といえば、「折りたたむ」のがメインアクション。バッと閉じて雑にまとめがちですが、正しい手順というものがあるのです。
「上はじき(内側上部のつまみ)を外していったん生地をコンパクトにたたんだら、親骨を1本ずつ指で折り曲げます。すべて折り曲げたら折り目に沿って生地をたたみ、向きをそろえていきましょう。次に中棒の口を持ち、ネームバンドをパチンと留めたら中棒を下げて完了です」
季節も、天気も彩り豊かなこの国で、傘は私たちにとって洋服のように親しい存在。
雨の日を楽しく、心地よく過ごしたい。
そんなあなたのニーズをかなえ、長くご愛用いただける傘をそろえて、松屋銀座でお待ちしています。
すべて3階婦人雑貨
5月31日(水)-6月27日(火)3階婦人雑貨
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