こんなに美味しそうなのに、 「食べられないバウムクエヘン」?!

1月25日(水)-2月14日(火) 1階正面口ショーウィンドー バレンタインプロモーション期間中、「食べられないバウムクエヘン」を使ったお菓子の家をイメージした装飾を展開しています。合わせてお楽しみください。

1月25日(水)-2月14日(火) ※最終日午後6時閉場 7階デザインコレクション イベントスペース 販売商品の詳細はデザインコレクションまでお問い合わせください。
◆価格表記のある商品は7階デザインコレクションで販売。
※表示価格は全て税込です。
2020年からすでにいくつかの“共創”を形にしてきた「松屋の地域共創」が昨年に引き続き、新しい商品を作りました。デザインコンセプトは今回もグラフィックデザイナーの佐藤卓さん、そして物作りは青森県西目屋村に製作の拠点を置く<BUNACO>。ショーウインドーディスプレーだけでは終わらない“買えるプロダクト”には幾多のストーリーが詰まっています。

それがこのコンパクトなティッシュボックス、「食べられないバウムクエヘン」。「駄洒落?」と思った方、正解です。「いたずら心を忘れたことがない」と言う佐藤卓さんのひらめきを、物作りのプロがこんな形で具現化しました。2月14日(火)までは、同じく西目屋村で採取された蜂蜜が使われている「食べられるバウムクーヘン」とのスペシャルなセットをご用意。ティッシュボックス単品は、期間中および期間終了後も継続販売します。

<BUNACO>「食べられないバウムクエヘン」8,800円、カレンダー:<DANESE>ティモール Black 29,700円
「BUNACOの技法についてバウムクーヘンのように、と説明された瞬間からどこかにずっとそのイメージがありました」と佐藤卓さん。
そんな大人の大真面目な冗談から生まれた新しいプロダクトは、バレンタインという“お祭り”気分に花を添えてくれるはずです。ギフトボックスを開けた時の驚きと笑顔を思い描きながらセレクトするひとときは、贈る側が得られる喜びとも言えるのではないでしょうか。

花粉症でも花粉症でなくてもティッシュはいつでも側に置いておきたいもの。愛の告白だけでなく、そんな気遣いも込めた贈り物に。使用頻度が高く使うたびに愛着が増すものを、というセレクト。
さらなるストーリーは細部に宿ります。このティッシュボックスのトップ面はプリントではなく、重ねて巻かれたブナ材の断面をさらに研磨してフラットにするという工程を加えたもの。通常のBUNACO製品には使われてこなかった波打った端材を使うことで、本物のバウムクーヘンのようなひとつひとつ固有の表情を見せてくれます。重なりがなく継ぎ目を感じさせないように仕上げられたサイド面もずっと触っていたくなるほど滑らかに研磨が施されています。

和風でもありモダンでもあり、置かれる部屋のテイストやシチュエーションを選ばない。ティータイムにもそっと添えておもてなし。<白山陶器>ティー土瓶 3,960円、湯のみ猪口 白磁(1個) 1,100円
正円というフォルムは、どこからみても正面なので、置き方を限定しないというデザイン特性を持ちます。そして、ホテルでよく使われているハーフサイズのティッシュに対応する直径約15㎝というサイズ感は、私たちの現代のあらゆる生活シーンにフィットするものになっています。ギフトのためだけではなく、実際に長く使い続けられ、かつ生活のクオリティーを少し高めてくれるもの、を目指しました。

ワークスペースのコンパクトな癒し系アイテムに。<ZOOM original>水性ボールペン ZOOM 505bwA 2,200円、木製バインダー:<テーブル工房kiki>ぱちん A4判 3,300円、<カメイプロアクト>サーモマグ MOBILE TUMBLER MINI white 3,190円 オンラインストアはこちら
テーブルウェアや照明、スツールなどのインテリアグッズ、そしてスピーカーまで幅広いプロダクトが日本はもちろん海外からも高く評価されている<BUNACO>。グッドデザイン賞を受賞した曲線のフォルムが美しいティッシュボックス「Tissue Box SWING」は、7階のデザインコレクションの定番人気商品です。木というテクスチャーのもつ可能性を、全く違う表現で示してくれた唯一無二の存在感を誇るブランドと言ってよいでしょう。

ベッドサイドという定番スペースにこそ、デザインのいい上質なものを置きたい。リネンや枕や寝心地にこだわる人、そして泣ける映画や泣ける本に弱い人の必需品。<BRAUN>アラームクロック BC01 white 5,280円
「森のダム」とも言われる保水力のあるブナだからこそ表現できるそのしなやかさは反面、建材や木工品の材としては狂いが大きく加工しにくいという理由で、長い間忌避されてきたものでした。
その“常識”を覆したのが、現在の<BUNACO>が誇る職人的技法。薄いテープ状に加工したブナ材を巻き重ね、微妙な力加減で押し出して成形してから接着し、研磨するというプロセスの誕生は、不可能を可能にするまで繰り返されたチャレンジ魂なくしてはできないことだったのです。薄く加工して十分に乾燥できることが、変形しないという品質の高さにつながり、挽き物に比べて木の使用量が格段に少ないというエコロジカルなメリットももたらしました。かつて大量に伐採された時期もあったブナは、新たな用途が生まれたことで、次世代に向けた植林も、より積極的に行われるようになっています。

ブナ材を巻きつける作業。西目屋工場では、工場見学や有料で製作体験もできる。
そんな革新的な物作りの姿勢と「松屋の地域共創」への想いがタッグを組んだら‥ということで始まった今回のプロジェクト。
「青森県の物作りを研究したら自然とBUNACOさんにたどり着き、それはBUNACOさん以外にはないという確信に変わりました」(株式会社松屋IPクリエイション課長 柴田亨一郎)
「松屋銀座は私の社会人人生のルーツ。待ってました、の気持ちでした」(ブナコ株式会社・倉田昌直社長)
という言葉が表すように、明るいスタートを切ったのが昨年の10月。しかし、その後の、アイデア溢れる佐藤卓さんの提案は、時に鋭く、時に作り手にとっては無理難題。限られた時間のなかでのクリエーター同士のアイデアのキャッチボールは、互いにとっての新境地を切り拓くことの連続でもありました。
「すでにとても高いクオリティーの商品を作っているBUNACOさんには、当初手強さを感じました。まず考えたのは、端材を使った今までにない触感やフォルムができないだろうか、ということ。そのアイデアスケッチを描いている時にふと、「Baumkuchen」のcをeに変更すると「バウムクエヘン」になるなあと思いついてしまったんです。それを倉田社長がとても面白がってくださって、自由にやりとりできるしなやかな空気が生まれました」(佐藤卓さん)

左から、株式会社松屋IPクリエイション課長 柴田亨一郎、グラフィックデザイナーの佐藤卓さん、ブナコ株式会社社長の倉田昌直さん。続編として、この3人による「食べられないバウムクエヘン」誕生ストーリー鼎談を掲載中です。
結果、繊細でしなやかで、かつ美味しそうなプロダクトが誕生しました。ちなみに、セットの「食べられるバウムクーヘン」も倉田社長が<BUNACO>とは別に手がける食品事業で作られたもの。ティッシュボックスの他に、BUNACOの新しいテクスチャーの表現を目指したダストボックス「Two-Shapes」とペンダントランプも新製品として製作、販売が決まっています。優れたデザイン性を纏ったアップサイクルプロダクトの試みは、使う喜びや満足感が加わることで完成します。今年のバレンタインが、ここから続いていく長い長い記憶の始まりになりますように。