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森さんちに、おじゃましました 暮らしを楽しむ「これでいいんだ!」のアイデアvol.18

プロフィール
森 百合子mori yuriko
北欧5ヶ国で取材を重ね、旅や暮らし、デザインの情報を中心に発信。著書に『3日でまわる北欧』(トゥーヴァージンズ)、『北欧おみやげ手帖』(主婦の友社)、『いろはに北欧 わたしに“ちょうどいい”旅の作り方』(ダイヤモンド・ビッグ社)ほか。執筆活動に加えて、NHK Eテレ『趣味どきっ!』、NHK 総合『世界はほしいモノにあふれてる』などメディア出演や講演を通じて北欧の魅力を伝えている。

本の収納、どうしてますか?

気づけば増えてしまうもの。案外とかさばるもの。そう簡単に数を減らせないもの。それは、本。みなさんは本の収納はどうしていますか?本棚のサイズを決めて、そこに収まる数しか持たないのが理想とはわかっているものの、そう簡単にはいかない……いかないんですよ~~。なんとか収めている(つもりの)わが家の本棚事情について今回は書いてみたいと思います。


食後や休日など、リラックスして読書を楽しむのはリビングのソファ。いま読んでいる本をはじめ、繰り返し読みたい本、昔も今もずっと好きな作家、漫画や猫エッセイなど気張らず読める一冊をそばに置いておこうと、ワイン箱を重ねて本棚にしました。ここには、仕事モードにスイッチが入ってしまうような本は置かないことをルールにしています。そわそわと気が落ち着かなくなってしまうので……。おすすめの本を一箱につめて出店する一箱古本市という催しがありますが、ちょっとそんな気分でワイン箱にお気に入りの本だけを並べています。たまに見直して差し替えては「これがいまの私のベスト本箱!」と悦に入っています。


大きめの写真集や図録、洋書などはリビングのコーナーに設置した本棚に。絵本も主にこの棚に置いて、お気に入りの一冊は表紙が見えるように平置きに。子どもの頃から大好きだった『青い目の子ねこ』がじつはデンマークの作家エゴン・マチーセンによるものだったと知り、北欧旅行で手に入れたデンマーク語版も飾っています。下の段にもやはり子どもの頃に何度も読んだ『フランシス』シリーズを。わがままで気が強くて、でも悪いとわかれば反省して、けろっと立ち直るフランシスも大好きで、シリーズすべて読みましたね。絵本は大人になってからも、ついつい買ってしまいます。


北欧でジャケ買いした本など、装丁の美しい本も見せつつ収納。スウェーデンのジャーナリストが書いた本『LAGOM』、年代ごとにデンマークの家庭料理を紹介するレシピ本、スウェーデンのビンテージ食器の解説本など、たびたびめくっては時にグーグル翻訳に原語を打ち込んで一部、解読を試みたりしています。


わが家は独特の間取りのせいか、大きな本棚を置ける壁があまりないので、食器棚なども利用しつつ本を収納しています。古道具屋で見つけた茶箪笥も、本棚に。昔、夢中になったけれど、いまはそれほど読むことのない本や雑誌は、扉のなかに入れています。ひとまずここに置いて、時々扉を開けてのぞいて感傷に浸ったり。もういっぺん読み直してみようかと、ソファ横に復活することもありますね。


仕事に関連する本は仕事部屋のデスク横へ。奥行きの深い棚なので二重に置いていますがそれでもぎゅうぎゅうです。時にここからあふれることもありますが、仕事がひと段落すると、ごそっと処分することも。この棚はもっとも回転が早いですね。


そして数ある雑誌や漫画、とりあえずとっておく本や資料、大型本から文庫本などサイズまちまちの本はこの布のむこうに。普段はテキスタイルで覆って目隠ししています。ちなみに北欧では天井まであるような本棚で壁一面にたっぷりと本を収納している家が少なくありません。あの一面の本棚もいいなあと思いつつ、でも地震の国に暮らす身としてはちょっと恐いんですよね。本棚をすっきりさせたい!と思いたっては道半ばであきらめることが多かったのですが、ひとまず分類して収納するのがよいとの結論にやっと達しました。以前は本の整理が億劫で仕方なかったのですが、分類して収納していったら、いらない本ととっておく本の選別がしやすくなりました。何より本が必要な時に慌てて探す時間が減りました。本の整理って、自分の歩いてきた道を振り返る行為でもあって、時々じっくり取り組むと面白いんですよね(黒歴史が出てきたりとか)。


vol.17「デザインが伝えるもの」はこちら

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大人になって読み返すと、子供のころとは違ったインスピレーションを絵本からもらえるかもしれません。

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