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リビング・ホビー

森さんちに、おじゃましました 暮らしを楽しむ「これでいいんだ!」のアイデアvol.14

プロフィール
森 百合子mori yuriko
北欧5ヶ国で取材を重ね、旅や暮らし、デザインの情報を中心に発信。著書に『3日でまわる北欧』(トゥーヴァージンズ)、『北欧おみやげ手帖』(主婦の友社)、『いろはに北欧 わたしに“ちょうどいい”旅の作り方』(ダイヤモンド・ビッグ社)ほか。執筆活動に加えて、NHK Eテレ『趣味どきっ!』、NHK 総合『世界はほしいモノにあふれてる』などメディア出演や講演を通じて北欧の魅力を伝えている。

部屋にトレンドは必要?

大掃除に向けて本棚の整理をしていたら、昔に買ったインテリア雑誌がたくさん出てきました。誘惑に負けてページをめくっていたら「今年のトレンドはこれ!」との特集が。当時は何の疑問もなく読んでいた気がしますが、インテリアのトレンドといっても、服を取り替えるように部屋の模様替えってできるものなのかしら?と、ふと考え込んでしまいました。 北欧インテリアも一時期は「ブーム」と言われていましたが、いまではすっかりひとつのスタイルとして定着した感があります。以前、スウェーデンでヴィンテージ家具の店主と話していたら「最近はアメリカや日本につづいて南ヨーロッパや東ヨーロッパ、韓国などからも買い付けにくるよ!」と。どうやら世界の国々で「北欧スタイル」が注目されているようなのです。思うに、食の世界で中華やフレンチ、イタリアン、そして和食が王道とされるように、インテリアにおいて北欧は誰もが通らずにはいられない王道のひとつなのかもしれないなあ、と最近では思うのです。


北欧インテリアの何がそんなに人々を惹きつけるかといえば……それはおそらく、住まいづくりのベーシックなアイデアがつまっているからだと思います。料理に例えて言えば、煮物の基本的な味つけだったり、シンプルなパスタを作るための調味料の選び方だったり、残り物でもおいしいひと皿が作れるようなノウハウがある。初心者でもトライしやすく、慣れてくれば応用が効くような住まいづくりのアイデアがあるからではないかな、と思うのです。
食材が贅沢でなくても、塩や油は質の良いものを使うとぐっとおいしくなる、など料理上手だったら知っているちょっとしたコツ。それは住まいづくりにもあります。例えば立派な家具を揃えなくても、照明の配置で部屋の雰囲気を良くしてしまう……そうしたコツを北欧の人々は自然に身につけているんですよね。


さてそんなベーシックなアイデアを知るにはどうしたらいいか。とくに旅に行けない今、わたしは以前にも増して本や雑誌からそのエッセンスを吸収しています。そして映画も!ミステリーや社会問題を扱う重いテーマの作品でも、ついついインテリアが気になってしまうのが北欧の映画。映画館へ足を運ぶのもよし、最近は配信サービスで映画だけでなく現地のドラマも見られるようになっていますので、年末年始にチェックしてみてはいかがでしょう。もちろんこの連載や拙著『日本の住まいで楽しむ 北欧インテリアのベーシック』でもさまざまなアイデアを紹介していますので、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。


住まいづくりのアイデアやヒントを本や映画から見て学んで、それから街を歩くと、また違った景色が見えてきます。このお店、なんだか居心地がいいなと思ったらそうか照明の位置がいいんだな、とか。ここに明るい色があるのとないのでは、部屋に入った時の印象がぜんぜん違うなあ、とか。そして「あ、これならウチでもできそう!」とアイデアが湧いて、部屋づくりや模様替えがまた一層楽しくなるんですよね。


さてわが家の本棚といえば、すこーしだけ断捨離できましたがページをめくるうちに「へえ、こんな切り口もいま見ると面白いなあ……」と、また本棚へ戻っていった雑誌も。あまりスッキリさっぱりはしませんでしたが、マリメッコの布で目隠ししちゃうので大丈夫です。ごちゃっとしがちな棚はお気に入りの布で目隠し。このアイデアも本から得たのですよ!


vol.13「北欧から和につながる」はこちら

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