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森さんちに、おじゃましました “北欧” 経由、暮らしを楽しむ「これでいいんだ!」のアイデアvol.8

プロフィール
森 百合子mori yuriko
北欧5ヶ国で取材を重ね、旅や暮らし、デザインの情報を中心に発信。著書に『3日でまわる北欧』(トゥーヴァージンズ)、『北欧おみやげ手帖』(主婦の友社)、『いろはに北欧 わたしに“ちょうどいい”旅の作り方』(ダイヤモンド・ビッグ社)ほか。執筆活動に加えて、NHK Eテレ『趣味どきっ!』、NHK 総合『世界はほしいモノにあふれてる』などメディア出演や講演を通じて北欧の魅力を伝えている。

夏にむけて、部屋の衣替え

夏らしい日が増えてきましたね。北欧の人々は夏が大好きです。北欧というと「寒い北の国」のイメージが強く、夏なんてあるの? と思われていることもありますが、北欧にもちゃんと四季があり、夏には海や湖で泳ぐ人も多くマリンスポーツも盛んなのです。


夏が近づくと、市場にはイチゴやブルーベリーが並びはじめます。日本ではイチゴというと春先の味ですが、北欧では夏の味。カフェやレストランでも新鮮なベリーを使ったケーキやデザートが並び、6月末の夏至のお祝いではイチゴのケーキがかかせません。写真はデンマークの友人が初夏に作ってくれたイチゴのケーキ。スポンジ生地に生クリームをはさんで、新鮮なイチゴをたっぷりとのせた素朴なケーキで、この時期ならではの味なのです。カフェに行けば、オープンエアのテラス席が人気です。日差しがどんなに強くても、木陰の席よりも陽がさんさんと降り注ぐ席が賑わっているのには、お国柄の違いを実感しました。


家の中では夏らしいテーブルクロスやカーテンの出番です。わが家の夏のカーテンはこちら。ベリーとジャムの瓶が描かれた明るい配色のイラストが、この時期の気分にぴったりです。夏になると森でベリー摘みを楽しむ人は多く、バケツにたくさん摘んできたベリーはジャムにしておいて一年中、楽しむのですよね。テキスタイルや食器など北欧の生活道具を改めて見てみるとベリーが描かれたデザインは多く、人気のモチーフであることがわかります。今年で創立70周年を迎えたマリメッコでもイチゴ柄のテキスタイルは代表作のひとつ。70周年のアニバーサリー商品でもイチゴ柄が選ばれていましたね!


さてカーテンを替えたら、テーブルに敷くマットやクロスも合わせて衣替えをします。白いリネンや青、グリーン系の涼しげな色や、夏らしい果実の柄を選びます。花器も温かみのある陶製より、ガラスタイプの出番がぐっと増えます。紫陽花がよく似合うこのガラス器はデンマークのビンテージ製品で、本当は氷を入れるアイスペールなのですが、花器として使うのが気に入っています。ほかにもガラスのタンブラーなどを花器代わりに使うことも。 もうひとつ、北欧の家庭で夏に活躍するものといえばガーデンテーブル。住宅街を散策していると、庭のある一軒家だけでなく、アパートの小さなバルコニーでもテーブルを置いて、この時期はコーヒーや食事を楽しんでいるのをよく見かけます。短い夏への思い入れは強く、気持ちのよい外の時間を存分に楽しもう! と寸暇を惜しんで太陽の下で過ごすのですよね。


北欧でビンテージのテキスタイル探しをしていると、円形に仕立てられたテーブルクロスをよく見かけます。友人に尋ねてみたところ、北欧ではもともとガーデンテーブルといえば丸形が定番で、どの家にも丸い外用テーブルとそれに合わせたテーブルクロスがあったそうなのです。改めて見てみると、イラストが中心から外へと丸く広がっていくような、円形に合わせた絵柄もあるのですよね。友人の家では外でコーヒーや食事を楽しむ時に、いつもテーブルクロスを敷いています。料理は簡単に済ませても、テーブルにはクロスを忘れないというのがさすがデザイン好き、インテリア好きのお国柄だなあ! と思うのです。このスタイルはわが家でもしっかりと取り入れて、今年もテラスで食事やコーヒーを楽しんでいます。


vol.7「休み上手になるために」はこちら

お部屋の衣替えの “お手伝い”

松屋銀座でお手伝いができそうなショップをご紹介いたします。

7階マリメッコ

 

森さんのお話の中でもご紹介のあったマリメッコ。ファブリックの種類は常時約75種を揃えています。お気に入りのファブリックでお部屋のイメージを変えてみては。

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