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カルチャー/リビング・ホビー

森さんちに、おじゃましました “北欧” 経由、暮らしを楽しむ「これでいいんだ!」のアイデアvol.5

プロフィール
森 百合子mori yuriko
北欧5ヶ国で取材を重ね、旅や暮らし、デザインの情報を中心に発信。著書に『3日でまわる北欧』(トゥーヴァージンズ)、『北欧おみやげ手帖』(主婦の友社)、『いろはに北欧 わたしに“ちょうどいい”旅の作り方』(ダイヤモンド・ビッグ社)ほか。執筆活動に加えて、NHK Eテレ『趣味どきっ!』、NHK 総合『世界はほしいモノにあふれてる』などメディア出演や講演を通じて北欧の魅力を伝えている。

キッチンを楽しく
最近、キッチンのリノベーション関連の本をよく見ます。家時間が増えて、キッチンの使い勝手や、あり方を見直す方が多いのでしょう。わが家では2年ほど前にキッチンのリノベーションをして、だいぶ使いやすく、そして何より気持ちのいい場所となりました。今回はキッチンにいるのが楽しくなる、ちょっとしたアイデアをご紹介しようと思います。
北欧の友人宅でキッチンをのぞいていつも思うのは、調理器具がカラフル!こちらはデンマークの友人宅です。棚やコンロにはカラフルなキャセロールやホーロー鍋が並んでいます。寒い北欧では伝統的にオーブン料理や煮込み料理が親しまれ、キャセロールや煮込み用の鍋は台所の必須アイテム。とくに50年代~70年代頃に生産された台所道具や食器は、戦後、人々の日常を明るく美しくしようと作られたことから、心躍る色づかいや柄の物が多いのです。友人宅の棚には今では高価になった名作ヴィンテージもありますが、どれも日常的に使われています。同じくデンマーク家庭で親しまれている、ステルトン社のコーヒー用ジャグは色違いで揃っていました。
さてわが家でも気分が明るくなるようなキッチンアイテムを取り入れよう……と思ったものの、北欧の家庭とは作る料理が違いますし、北欧スタイルをそのまま導入するわけにもいきません。そんな中、買ってよかったなと思うのがヤカンです。これはフィンランドの古いホーローのヤカンなのですが色といい、フォルムといい、手にとって使うのが楽しみになります。わが家は給湯器を使わないので、日々これでお湯を沸かしています。毎朝キッチンでこのヤカンを見ると、ちょっと元気をもらいます。
コンロまわりに置いているカラフルなおたまやサービングスプーンも、北欧で見つけて購入したもの。これも日々使っていますが、こうした小物なら気軽に色を取り入れやすくていいですよね。ちなみにコンロ奥に置いてあるのはアイスランドで購入した塩。パッケージが素敵な調味料もキッチンを楽しくしてくれます。
これも友人宅から影響を受けて真似してみたのですが、わが家ではキッチンにも絵を飾っています。窓上の空間はもともと収納棚が取り付けられていましたが、ここに棚をつけると手元が暗くなってしまうとわかり、思い切ってそのままに。鍋やボウル、そして北欧料理にかかせないキノコが描かれたイラストを選んで飾ってみました。台所に絵なんて……と最初は思いましたが、これがなかなか良いのです。前の台所は料理や作業を終えたらすぐ後にする場所でしたが、今は足を踏み入れると気分のあがる場所に。おかげで掃除をするのも前ほど億劫でなくなりました。
もともと窓上にあった食器棚は背面に移動。この棚も北欧の昔のキッチンで見たデザインを少し真似しているのですが、一番下の段はオープンにしてよく使う食器を収納しています。お気に入りの器が並んでいるのを見ると、これまたニヤニヤしてしまいます。良いデザインこそ目につく場所に、そして日々使う。これも北欧のキッチンから学んだことです。 台所はリビングなど他の部屋と違って機能優先となるのは当然なのですが、「この色、このデザイン……大好き!」と思える物があると、やっぱりいいものです。食事を作ったり、片付けたりと日々忙しく作業をする場所だからこそ、気持ちを和ませたり、楽しませてくれるアイテムも隙間に取り入れてみませんか?
さて最後にお知らせです。新刊『日本の住まいで楽しむ 北欧インテリアのベーシック』が3月上旬に発売されました! 北欧で見てきた心地よい住まいの理由を分析し、日本の家で取り入れるアイデアを綴った一冊です。 わが家のキッチンのリノベーション話やお気に入りの食器のことも書いていますので、ぜひこちらも手にとっていただけたら嬉しいです。
vol.4「部屋に花を飾るのが楽しくなったきっかけは」はこちら
キッチンを楽しく彩る “お手伝い”

松屋銀座でお手伝いができそうなショップをご紹介いたします。

7階スキャンデックス
今回登場した<ステルトン>をはじめ、<ケーラー><ペンティック>など、デザインと機能性に優れた北欧ブランドの生活雑貨、インテリアアイテムがそろいます。
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