週替わりの売場づくりで新たな商品と出会いを提供。
ギフト選びに悩む方の力になりたい

アンブレラマスター
ギフトアドバイザー(取得中)
関根遥香

婦人雑貨売場にて勤務。2012年に松屋東京丸ノ内店(現在は閉店)のオープニングスタッフとして入社し、2020年より銀座店へ。
入社以来、雑貨売場で勤務している。趣味は、旅行とカフェ巡り。

週替わりの売場づくりで新たな商品と出会いを提供。ギフト選びに悩む方の力になりたい

松屋銀座の3階には、華やかな雑貨を取り扱う婦人雑貨売場があります。
売場での接客やポップアップスペースの企画・出店者とのやりとりを担当する関根さんは、「アンブレラマスター」の資格を持つほか、「ギフトアドバイザー」の資格取得も目指して勉強中だそうです。
そんな関根さんに、ギフト選びのコツやマナー、接客をする上でのこだわりなど聞きました。

目次

ギフト選びのコツは、贈り先の人を具体的にイメージすること

――関根さんは「アンブレラマスター」の資格をお持ちで、現在は「ギフトアドバイザー」の資格を取得中だそうですね。それぞれどのような資格なのでしょうか。

関根:アンブレラマスターは傘の専門知識を得るための資格で、傘の特徴や使い方、ケアの方法などを学びます。婦人雑貨売場のアイテムの中でも、傘は特によく売れるので、知識をより深めたいと思い、4年ほど前に取得しました。
ギフトアドバイザーは、冠婚葬祭や年中行事に関する知識と贈り物のマナーを学んで、贈り物選びのお手伝いをするアドバイザーの資格です。筆記試験に合格したので、今は実技試験に向けて勉強しています。

週替わりの売場づくりで新たな商品と出会いを提供。ギフト選びに悩む方の力になりたい

――ギフトアドバイザーの資格を取得しようと思ったきっかけは?

関根:雑貨売場で働いていると、贈り物を購入されたお客様に熨斗をかけてほしいとお願いされることも多く、シチュエーションによっては贈ってはいけない品物もあります。そういった贈り物についての正しい知識を得て、お客様のお役に立ちたいと思ったのがきっかけですね。

――ギフトアドバイザーの勉強をする中で、新たな発見はありましたか?

関根:冠婚葬祭のマナーについても学ぶのですが、以前はお恥ずかしいことに、結納品の意味や長寿祝いの贈り物についてなど、あまり知らないことが多かったです。例えば、長寿祝いとして還暦の方に赤色のものを贈るように、卒寿の方には紫色、紀寿の方には白色や桃色のものを贈るなど、新たな知識をたくさん身に付けられました。

――雑貨売場は、贈り物を選びにいらっしゃるお客様も多いと思いますが、迷っている方にはどんなアドバイスをされますか?

関根:まずは、お客様自身が「もらって嬉しいもの」を伺うようにしています。自分がもらって嬉しいものを考えていただくと、会話が弾むんです。そこからヒントをもらいつつ、プレゼントの贈り先様の情報を伺ってご提案します。特に男性のお客様だと、女性へのプレゼント選びでお困りの方が多いので、ハンカチやエコバッグなどの日常的に使えるものを良く提案しますね。

また、贈り先様のご年齢やよく着るお洋服の色などを聞いて、かわいらしいものがお好きであれば華やかで柔らかい色味のアイテムを、シックな装いであればモノトーンのものをお勧めしています。

週替わりの売場づくりで新たな商品と出会いを提供。ギフト選びに悩む方の力になりたい

――もらう人のことを、なるべく具体的にイメージすることが大切なんですね。

関根:そうなんです。お客様からお聞きした情報をもとに、私の方で固めた贈り先様や贈り物のイメージを一緒に擦り合わせることで、品物選びお手伝いをしています。結婚のお祝いに包丁やハサミなどの刃物はNGといったマナーもあるので、贈り物選びに困ったらぜひお気軽にご相談いただきたいですね。

――アンブレラマスターの資格もお持ちですが、お客様に傘をご案内するときに意識していることはありますか?

関根:意外に傘の正しい使い方をご存じない方も多いので、基本的な開き方・閉じ方からお教えしています。
例えば、折り畳み傘を一気に広げてしまう方がいますが、先に柄の棒を伸ばしてから広げるのが正しい使い方です。また、傘を使った後のケアについてもアドバイスしています。天気がいい日に傘を外干しする方が多いのですが、実は生地が痛むので、陰干しをお勧めしています。

週替わりの売場づくりで新たな商品と出会いを提供。ギフト選びに悩む方の力になりたい

 

ポップアップスペースを毎週入れ替え。商品との新しい出会いが雑貨売場の魅力

――普段の業務の中で、一番やりがいを感じるのはどんな時ですか?

関根:雑貨売場にはポップアップスペースが4、5カ所あり、毎週入れ替えているのですが、それを楽しみにしてくださるお客様が多いので、やりがいを感じています。毎週入れ替えるのは大変ですが、お客様の反応が励みになっていますね。いつ来ていただいても、新しい商品との出会いがあることが、雑貨売場の魅力です。

――ポップアップの店舗は、どういう基準で選んでいるのでしょうか。

関根:基本は、バイヤーがテーマを決めて展開していますが、お客様の好みを取り入れて選ぶこともあります。松屋銀座のお客様は、動物柄などのかわいらしいものや華やかなもの、人と被らないような遊び心があるものがお好きな方が多くいらっしゃるんです。それを踏まえて、私も華やかな小物の企画を提案したことがあります。

――業務の中で、プロとして意識していることやこだわりはありますか?

関根:お客様のご要望にお応えするために、会話をとても大切にしています。ご希望の商品をご用意できないときも、類似品の中でより良い商品をご提案できるように、色や形、素材、デザインなどのご要望をできるだけ詳しくお聞きするようにしています。

――中には、店員さんにあまり話しかけられたくない方もいらっしゃると思います。そういう場合は、どのように気を配っていますか?

関根:最初にお声掛けしたときの雰囲気で、話しかけられたくないお客様だと感じたら、まずはそっと様子を見ます。ピンク色の商品に多く触っているなとか、マフラーを触っているなとか、何を求めていらっしゃるかを観察しながら、お客様のテンポに合わせてお声がけすると、意外と心を開いてくださるんです。

――お客様の要望に合わせた提案は、すぐに思いつくものなのでしょうか。

関根:私は、担当売場のすべての商品を常に頭に入れておくことで、ご提案できるように努めています。お探しの商品が店頭にない場合も、「代わりにこちらはいかがですか?」とご提案していますね。できるだけ、「ご用意できません」とは言いたくないので。

週替わりの売場づくりで新たな商品と出会いを提供。ギフト選びに悩む方の力になりたい

――お客様とのやり取りの中で、印象に残っているエピソードはありますか?

関根:すでに閉店しているのですが、最初に勤務していたのが丸ノ内店で、雑貨が充実した店舗でした。当時の常連のお客様の中には、「関根さんがいるときに商品を買いたい」と言ってくださる方もいて、信頼いただけたことがとても嬉しかったことを今でも覚えています。

 

クルーとしても顧客としても「松屋銀座ならいいものが見つかる」と確信

――関根さんはプライベートでは、旅行がお好きだそうですね。最近は、どこかへ行きましたか?

関根:沖縄県の石垣島に行きました。シュノーケリングをしたのですが、海が本当にキレイで感動しました。夏には海に行くなど、季節を感じる旅行が好きですね。現地ならではのスポットを楽しみながらも、旅先で百貨店を見かけると、ついチェックしてしまいます。どんなお店が入っているんだろうとか、雑貨売場にはどんなポップアップが入っているんだろうとか(笑)。

週替わりの売場づくりで新たな商品と出会いを提供。ギフト選びに悩む方の力になりたい

沖縄県の石垣島でシュノーケリングをしたときの一枚

――いろいろな百貨店をめぐって気づいた、松屋銀座ならではの雰囲気はありますか?

関根:日々たくさんのお客様がいらっしゃいますが、銀座の土地柄なのか、ゆっくりとお買物されるお客様が多いので、クルーも丁寧に接客できるところが松屋銀座の良さだと思います。働いている私が言うのもなんですが、松屋のクルーは穏やかで良い人が多いんです。みなさん温かくてとても働きやすい環境なので、それが接客にも表れていると感じますね。

週替わりの売場づくりで新たな商品と出会いを提供。ギフト選びに悩む方の力になりたい

――ご自身は、松屋銀座で何を買われることが多いですか?

関根:コスメを買うことが多いですが、ギフトを探すときも松屋銀座の雑貨売場やリビング売場を利用しています。松屋銀座ならいいものが見つかると確信しているので、基本的に別のお店ではあまり買わないんです(笑)。

――最近はネットショッピングをする方が増えていると思いますが、リアル店舗でお買い物をすることの魅力は何でしょうか。

関根:確かに何でも簡単にインターネットで買える時代ですが、ネットショッピングでは実物を手に取ることができませんよね。実際に売場に足を運んでいただければ、手触りや大きさ、色味を実際に確認できますし、私たちのようなプロの視点で商品のプラス面やマイナス面をお伝えできます。

また、店舗で合わせたら思いがけず自分に合う色に出会うなど、新しい発見があるかもしれません。ですから、ネットショップも利用しつつ、リアル店舗も活用いただけたらと思います。私たちクルーが、お客様がお求めのものを一緒に探すお手伝いをさせていただきます。

記事一覧へもどる