―――これまでのみなさんの関わり合いについて教えてください。
VIVAさん 『VIVA COFFEE』は、今年の4月で創業2周年を迎えました。店舗の設計とデザインは、リビルディングセンタージャパン(以下リビセン)さんに熱烈オファーしました。お二人とは2015年に知り合っていたんですが、作品を知れば知るほど素晴らしくて、いつか自分がお店をオープンさせる際は、絶対にお願いすると決めていたんです。

唯史さん お話があった時は、すごい嬉しかったですね。VIVAちゃんは友達が多いから、自分たちに依頼が来るなんて微塵も思ってなかったので。
華南子さん ほんとに。え、いいんですか?!って。
麻子さん 引き受けてもらえて、私たちも嬉しかったよね!
―――お店のデザインのポイントは?
VIVAさん まず、壁一面のコーヒー豆を模した古材のタイルですね。あのデザイン案を出してもらった時は、震えましたね。

唯史さん コーヒー屋さんだし、VIVAちゃんの人柄に合わせてちょっと明るい空間の方がいいかなと思いつつ、全体的にはすっきりさせたくて。あと、こだわりの器具の一つひとつが映えてくるようにもしたかった。でも彼のイメージを聞いてると、けっこう古材古材したかんじも欲しいということで。そのバランスを取る方法を考えていた時に、長方形の古材を2枚組み合わせて豆のように見せ、焙煎の濃さを表現していく・・・というデザインに辿り着いたんです。
VIVAさん 壁の上部から下部にかけて、生豆、浅煎り、中煎り、深煎り・・・と、タイルの色合いが、何層にも渡り、グラデーションになっていて。
華南子さん 2000枚は貼ってるよね。
麻子さん お客様がほんとびっくりされるんです。
唯史さん トイレのドアノブはサイフォンコーヒーのパーツを使ってオリジナルで作りました。夫婦そろっておしゃべり好きだから、お客様との会話のきっかけを散りばめられたらな、と!

―――そんなお二方が、今年の「銀座・暮らしの商店街」ではコーヒースタンドで再コラボされるということで、その見どころをお聞かせください。
VIVAさん まずはやっぱり『VIVA COFFEE』の店舗でも重要なデザインになっている、リビセンさんの古材のパターンですね。レスキューされた古材の風合いからは、温もりや優しさがにじみ出ていて、安心して身を委ねられる不思議さがあるんです。
唯史さん 今回も、カウンターのアクセントとしてコーヒー豆タイルを入れたら面白いかなって。
VIVAさん コーヒーは「暮らしの商店街」オリジナルの「GINZAブレンド」をご用意しています。
麻子さん ここでしか買えないスペシャルブレンドです!
華南子さん 「暮らしの商店街」という催事自体について言うと、店主同士の仲が良いことで、お互いを紹介しあえる良さ、みたいなのはすごくあるなと思っていて。おしゃべり好きなVIVAちゃんと麻子さんが、私たちのとなりのブースにいるだけで、ここでワイワイやってる空気が周りに波及していくんじゃないかと。「このイベントでは店主の人に気軽に話しかけていいんだな」と思ってもらえるような、出発点みたいな役割が担えたらいいなって。
VIVAさん 「商店街」っていう言葉の響きの良さって、人とのつながりのようなものが感じられるところにあるんじゃないかなと。そしてそれは今、便利さと引き換えに失われつつあるけれど、そんな中で、人とのコミュニケーションをとりやすくするものの一つが、コーヒーだと思っていて。まず、香りで「あれ、この辺にひょっとしたらリラックスできるようなところがあるんじゃなかろうか?」という期待感を抱かせておいて、「そら、見たことか。あるじゃないか!」と。で、横を見たら「なんだか座り心地の良さそうな椅子まであるぞ」っていう。美味しいコーヒーと趣のある椅子がそろっていたら、自ずとそこから楽しいコミュニケーションが生まれるはずというか。そんなコミュニティーづくりができたらいいなと。

―――「銀座・暮らしの商店街」は、みなさんにとってどんな場所ですか?
VIVAさん ここに来た時点で、すでにホームなんですよね。アウェイじゃないっていうか。
華南子さん わかる!出店を重ねるごとに、他の店主さんとの関係もさらにちょっとずつ深まってきていて。それでも普段はなかなか会えないけど、「暮らしの商店街」の場に行けば、みんなで会える、みたいな。
VIVAさん 「同窓会」じゃないけど、「ああ、今年もみなさんと会えたー!」みたいなかんじで。「元気でした?」「今年はこんなもの出されるんですね」っていう話もできるし。あの場に行けることがもう、ひとつの楽しみだったりもするんですね。お客様を見ていても、なんとなく、リラックス具合が違う気がするんですよ。だからこっちも打ち解けやすいし、店頭に立っていてすごく楽しいですよね。
麻子さん ほんとにね!
―――最後に、本催事に興味をもってくださった方へのメッセージをお願いします。
唯史さん リビセンでは、ブースに来てくれたお客様に他の出店者のお店のこともちゃんと紹介できるように、スタッフが他店に遊びに行かれるようなシフトを組んでいるんです。なので、色んな情報を集めに寄ってもらえたらいいなって。その中で、古材の楽しさとも出合ってもらえたら嬉しいです。
VIVAさん 買い物というより、友達のうちに遊びに行くような感覚で、気軽に来てもらえたらなと。その結果、ピンとくるものに出合えちゃった!っていうような楽しさを、ぜひみなさんに体験してみてほしいですね。
