おうちでいただく料理人の想い。これまでも、これからも巡る美味しいしあわせ

まだまだ気軽に外食を楽しめない毎日ですが、季節は一歩一歩、着実に進んでいます。
桜の開花も待ち遠しい、そこはかとなく心がそわそわとする時季。
多くの人が百貨店の魅力として挙げる“デパ地下”ですが、松屋銀座のそこには、通常と少し違う空間があります。ご存知でしたか？

〈三友居〉は、京都に本店を構える出張茶懐石料理屋さん。
茶事のための仕出し弁当を主役に、ハレの日の豪華なお重から行楽用のお弁当まで、さまざまなお料理を提供しています。
東京にお店がない頃は、「京都出張の帰りは、必ず予約をして〈三友居〉のお弁当を」と決めていたビジネスマンもいたとか。
〈三友居〉というネーミングは、中国の詩人・白居易の詩の「琴、酒、詩は人生における三つの友である」という一節に由来するもので、「人生を豊かに楽しむための料理を提供したい」という想いが込められています。

京都の茶人でなくともその存在を知るこちら、実は2007年から松屋銀座内に厨房を構え､季節と歳事記を大切にしつつ､出汁の風味を生かしたできたての手料理を提供しています。

デパ地下の魅力といえば、プロの手がけたお料理が手に入ること。
家庭ではなかなかハードルの高い、ハイレベルなお料理を手軽に楽しめることですよね。
〈三友居〉にも、上品で味わい深い、最高級のお惣菜がならびます。
(ショーケース内の料理は季節ごとに変わります)
通年提供されるお惣菜のなかでは、ごま豆腐が人気No.1だそう。
また、春なら、ぬた和えや山菜の胡麻和え、ちらし寿司などが早くに売り切れてしまうとか。

さて、松屋銀座の〈三友居〉のお料理の魅力は、これらに加えて“その場でつくったもの”という点にあります。

ショーケースの裏手に店内厨房があり、毎日そこで煮炊きしたお料理を出しているのです。
それは、厨房で料理人が手がけた料理を、そのまま持ち帰ることができる、ということ。
意外に感じるかもしれませんが、これがデパ地下にはなかなかないスタイル。

いわゆる“できあい”のイメージとは違う、いちから出汁をとった本格懐石料理を自宅でいただくことができるのです。

春はお祝いごとが増える季節。美しく盛りつけられたお弁当もおすすめです。

華やかなシーンにぴったりのお重のお弁当。
ふたを開けた瞬間、きっとその場は想像以上にしあわせな空気で包まれるでしょう。
季節の天ぷらや合鴨鍬焼き、お刺身など、料亭レベルの本格的な懐石料理を詰め込んだ二段重は、松屋銀座だけで手に入るお弁当。
店内厨房があるからこそ実現できる、出汁の味が生きたつくりたての美味しさをお届けします。
こちらは予約が必要ですが、その際にお料理内容を相談できるところも魅力です。
ご一緒に、食卓がより本格的な料亭と化すような美しいお吸いもののオーダーも可能。
今回の具材は、あぶらめの葛叩きにしいたけ、菜の花、木の芽。
季節に合わせた旬の食材が彩ります。

こちらは、カジュアルな場にも似合うかわいらしい竹籠に詰められたお弁当です。
お茶会の点心のようなイメージで華やかに盛りつけられ、〈三友居〉を代表する出汁巻き卵玉子やお寿司、炊合せなどのお料理がひと通り楽しめます。
合わせたのは、三色麩、菜の花からし和えを添えた白味噌椀。
豊かな食材と磨き上げられたプロの味で、何気ない日常がちょっぴり格上げされそうです。

「ご自宅でも、ぜひ本物のお料理を味わっていただきたい」と、毎日店内厨房に立つ料理長の本間さん。
料理人の手による、まさに“口福”な味わい。
松屋銀座の“デパ地下”で手に入る、意外と知られていない“できたてお料理”のお話でした。

(5枚目)
二段折史美　10,800円(20.2×20.2×高さ4.5cm)、お吸いもの1,100円

(6枚目)
竹籠弁当　3,780円(20×20×高さ6cm)、味噌汁770円
すべて地下1階三友居

※表示価格はすべて税込です。