松セン5・パン娘のフランス旅!
−松屋銀座 開店100周年記念−
シャンパン造りに密着 vol.1
※画像はイメージを含みます。


松屋銀座 開店100周年の特別なコレクションをご紹介。
大殿からのお達しを押しつけ(?)られ、一路フランスへ
BIG・ストーリーは突然に。
とある日、大殿に呼び出された殿は恐縮してお言葉を待ちます…が、大殿はいつも多くを語りません。この日の特別な指令も、殿の手もとに届いたのは謎めいた3つの単語だけでした。

泡とフランスと関戸。
調子よく受け取ったはいいけれど、殿はNoアイデア。しかしそこは世渡り上手の殿、しっかり(ちゃっかり)と部下に任務を与えるのでした。

とばっちりもとい、幸運にも任務遂行役に抜擢されたのはパン大好き『パン娘』。突然のことに混乱しつつ、謎ワードのうち唯一心当たりのある“関戸”のもとへと向かいます。関戸氏は、パン娘と同期の和洋酒・ギフト担当バイヤーです。

パン娘が3つの単語を伝えると、関戸氏は「きっと銀座店開店100周年の企画商品のことだよ」とあっさり納得。「パン娘もシャンパン造り、担当するんだ♪」と、フランス行きの飛行機に乗せられてしまいました。

実はパン娘、お酒に強くありません。ワインもたまにたしなむ程度で、知識に関してはほぼゼロ。そこで機内にて、関戸氏によるワイン講習が行われました。そのダイジェスト版として、白ワインと赤ワインの造り方の違いをざっくりとお伝えしましょう。

[赤ワイン]
収穫した黒ぶどうを発酵させた後に優しく圧をかけながら搾り、樽で寝かせます。数ヶ月から数年熟成させ、不純物を除去し、瓶につめられて私たちのもとへ。
[白ワイン]
収穫した白ぶどうを搾ってから発酵させ、樽で寝かせます。白ワインは液体に皮の色がつかないよう先に圧搾される点が赤ワインとの違い。その後の工程は赤ワイン同様です。
さて、そうこうしているうちに飛行機はフランスのシャルル・ド・ゴール空港に無事到着。関戸氏がいつの間にかアポイントを取っていた日本リカーの精鋭スタッフ2名&ライターと合流し、「ワインといえば!」のひとつ・ブルゴーニュへ向かいます。

出迎えてくれたのは、ブルゴーニュ名門ワイナリー・ルイ・ジャド社の取締役であるステファン氏。自ら運転する車で一同をブルゴーニュワイン5大生産地区のひとつ、コート・ド・ボーヌ地区を案内してくれました。

「このあたりの畑は区画が細かく分けられていて、それぞれに名前があり、歴史を紡いでいます。区画ごとに定められた品種・クオリティのぶどうが栽培され、格付けもされているんですよ」と、道端に立てられたMAPの看板を指さしながら丁寧に話すステファン氏。お酒に詳しくないパン娘でも耳にしたことがある、あの高級ワインたちのぶどうもこの地区で育てられているそう。

この地区のシンボル、『コルトンの丘』と呼ばれる小高い丘陵地が目を引きます。赤と白、両ワインの特級畑(グラン・クリュ)を有する場所は珍しく、特別な土地なのだそうです。

この選ばれし土壌に多く植えられている黒ぶどうは、ピノ・ノワール。ミネラルが豊富でしっかりとした味わいのワインになります。

許可をいただき、ぶどうを試食させてもらったパン娘。「美味しい! どれだけでも食べられそう♪」。ふと関戸氏に目をやると…、パン娘以上の熱量でぶどうを噛み締めているではありませんか。ぶどうの収穫量に支障をきたさないよう、早めに次へ向かいましょう。

まだ序盤なのに、大殿からの指令のことをすっかり忘れてぶどうの美味しさに酔いしれる一同。「ワインがこんなに美味しいぶどうから造られているなんて」と、パン娘のワインへの興味が一段と高まります。
さて、畑を後にした一同は、ルイ・ジャド社のワイナリーへと移動。

ルイ・ジャドのラベルに施されている、ローマ神話に登場する酒神バッカスがお出迎え。
ぶどう畑の美しさ、ぶどうの味わいに浸ったパン娘は、すっかりワイン通気取りです(笑)。

髪をなびかせながら颯爽と、いざワイナリー内部へ潜入です!
圧倒されたのは、タンクの大きさと、空気まで澄んでいるのではないかと思えるほどの清潔感。

「ワイナリーって、もっと雑然としているイメージだった!」と驚くパン娘。広い空間に大きな木樽もずらりと並びます。ちなみに、ワインが入っていない樽はこのように立てられた状態。

ワインが熟成されている樽は寝かせられ、畑の名前やぶどうの品種など、その詳細が表面に刻まれています。

短時間で押し寄せる情報の波に溺れそうなパン娘でしたが、すっかりワインという存在に魅せられているのでした。

今回はブルゴーニュのワイナリーを訪れましたが、次回は電車で数時間の距離にあるシャンパーニュへ移動。
シャンパン造りについてお届けしますのでお楽しみに!