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ファッションライターLulu.の「美しいは嬉しい」vol.9

ファッションって知的好奇心を満たし喜びをもたらしてくれるんです。内面のいちばん外側がファッション。 (本記事でご紹介するアイテムは、松屋でお取り扱いのないものもあります。)
プロフィール
Lulu.
2010年~2021まで11年間、VOGUE JAPAN でブログを執筆。馬と博物学的世界、ムー的世界を愛し、不思議を視たい!と旅に出て、「好き」と「感動」を掻き集める。高校時代に障害飛越にのめり込み、今はたまーに外乗を楽しむ50代。現在はnoteで発信。

ピエール・エルメ・パリ Noël 2024はディミトリ・リバルチェンコと協働。テーマは鉱物!

こんにちは。 今回は、ピエール・エルメ・パリ 2024年クリスマスコレクションのプレス内覧会をレポートします。

ピエール・エルメ・パリ 青山 2F <Heaven>。ここは、エルメ氏のホームパーティに招かれたようなリラックスした空間が演出されています。

地球の中心部への探究を彷彿とさせる2024年クリスマスコレクションの発想の源は鉱物、そして大好きなデザイナー、ディミトリ・リバルチェンコと協働!もう好きしか詰まっていないコレクションに期待値MAX。

いつも最高の美味しいを届けてくださるアジア支部代表のリシャール・ルデュ(Richard Ledu)さん。

《Pierre par Pierre》=ピエール(ピエール・エルメ)による、ピエール(仏語で石の意)。 二重の意味を含んだ今年のクリスマスコレクションは、大自然の神秘とピエール・エルメの想像力の両方を想起させます。

まさに鉱物!なフォルムとマットな質感が美しい「ビュッシュ シニャチュール(Bûche Signature)」
【青山店限定】

4世代にわたるアルザスのパン屋とパティシエの後継者である彼は、14歳で「ルノートル」に、26歳という若さで「フォション」のシェフを務め、1998 年にメゾン ピエール・エルメ・パリを設立しました。


素材を知り尽くし、あらゆる角度から素材の美味しさを引き出し、白紙の紙からお菓子をデザインするピエール・エルメは、パティスリーのクチュリエ。

カシス、バニラ、スミレの繊細極まりない組み合わせ「アンヴィ(Envie)」。

鉱物とスイーツ。そこには「シード」、「カバー」、「コア」といった共通の言語表現が使用されます。厳選した素材、分子成分を完璧に整合・集積することによって生み出される美しい3次元の構成物。

ピスタチオの美味しさをあらゆる手法で引き出した「アーリア(Arya)」
【松屋銀座店 予約受付 10月16日(水)ー12月15日(日) ※予定数なくなり次第予約受付終了/当日販売・予約ケーキの受け取り期間 12月20日(金)ー25日(水)】

ピエール・エルメの美味しさは「断面」に表れています。
エルメのケーキは縦の層を一口で食す。そうすると全ての素材の完璧な絡まりが堪能できます。異なる食感、風味、香り。複雑に絡み合った至福の世界が口の中に広がり、五感をフルに稼働させ、さらに第六感も揺さぶってくれます。


サクサクしたパートサブレとバニラ入りマスカルポーネクリームの食感の対比が見事な「ノマド アンフィニマン ヴァニーユ」はバニラが堪能できる一品。

「ノマド アンフィニマン ヴァニーユ(Nomade Infiniment Vanille)」
【公式オンラインブティック限定】

エルメが生み出すスイーツは味覚が強烈に立体的。奥行きのあるその構造は、口に入れた瞬間から幸せな感情を様々な知覚に訴えかけてきます。そしてそれを生み出す素材の「編集力」の高さにいつも驚嘆。

「ガレット アンフィニマン アマンド(Galette Infiniment Amande)」
【松屋銀座店 予約販売 12月1日(日)ー1月12日(日) ※予定数なくなり次第予約受付終了/当日販売・予約ケーキの受け取り期間 1月4日(土)から発売 ※当日販売・予約受け取り共に土日のみ】

ピエール・エルメのガレットは「音まで美味しい」。サクッとバターがほどけていく美味しさです。


そして大好きなデザイナー、ディミトリ・リバルチェンコ(Dimitri Rybaltchenko)。
ディミトリの豊かでたおやかな感性は遥か彼方へ連れて行ってくれる。2024年のクリスマスは地底へ、クリスタルの世界へと。

美食家のためのアドベントカレンダー。

「カランドリエ ド ラヴァン アンフィニマン グルマン(Calendrier de L'avent Infiniment Gourmand)」
【公式オンラインブティック限定】

ディミトリがクリスタルの世界に沈着し、着想の源となったのがジオード(晶洞)。
細部に気を配り、小さきものを尊重し、すべての存在が優しく調和する世界へ誘ってくれるディミトリの作品。


ロシア革命後フランスへ亡命した祖父を持つディミトリ・リバルチェンコ。大叔父のルドゥー、父親のウラジミール、そしてディミトリの三代に渡りエルメスのカレのデザインを手掛ける家系。
ディミトリの父、ウラジミール・リバルチェンコによる1976年のエルメスのカレ "TUTANKHAMUN" 。

Vladimir Rybaltchenko for Hermès

そして、今年のクリスマスのために登場する格別なマカロン。
エルメのマカロンは小宇宙。この小さな中に様々な技術と工程、大いなる想像が詰まっています。

芳ばしいジンジャーブレッドとカラメルのデュエット。カラメルの甘さがジンジャーの情熱を程よく抑えた「アルト(Alto)」
【各種マカロンセット内にて松屋銀座店取り扱いあり。11月1日(金)から発売】


パンプキンシードとレモンの思いがけない組み合わせ「エクラ(Èclat)」
【各種マカロンセット内にて松屋銀座店取り扱いあり。11月1日(金)から発売】


de la Nature au Goût(ネイチャーからテイストへ)。
鉱物は地中深くで発見させるのを静かに待っています。今年のクリスマスはクリスタルを携えて新しい味覚の冒険へと出発してみませんか。


※詳細はブティックへお問い合わせください。

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