その他
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ファッションライターLulu.の「美しいは嬉しい」vol.1
ファッションって知的好奇心を満たし喜びをもたらしてくれるんです。内面のいちばん外側がファッション。
(本記事でご紹介する私物のアイテムは、松屋でお取り扱いのないものもあります。)
プロフィール
感動させてくれたものを纏いたい
はじめまして。ファッションライターのLulu.と申します。 今月から月一回、ファッションを軸にコラムをお届けすることになりました。「美しい」を探し愛でる旅にご一緒していただけたら嬉しく思います。どうぞよろしくお願いいたします。
15年程前の米国駐在中、ネイティブアメリカン居留地で出会ったジュエリーや国立公園の絶景などに心動かされ、「感動=ファッション」という感覚を発信してみたいという思いが強くなりました。
帰国後、VOGUEが運営していたSNSに意を決して登録。教えられたことをやっとこなせる程度のPCでなんとか投稿していたある日、編集部から「オフィシャルで書きませんか?」と嬉しいお誘い。それから11年間、興味の赴くまま書き続けました。
今までひとりで感動し楽しんできた小さな事を、誰かに読んでもらうことを前提に書くという作業は、責任と誇りを連れてきてくれました。
そして11年間に書いた810記事を移行する作業をしながら思ったことは「理解は螺旋状」。好きなことは変わらないけど、何周もしながら角度を変え深まり広がっていくんだなーと。博物学的世界と馬と旅。
常に心にあることは「感動させてくれたものを纏いたい」。
美しい!と心動かされた何かに出会った時にはそれを「着たい」って思うんです。
様々な緑が美しかった景色に見惚れた時は、
黄緑の裏地が綺麗な緑のコートに目がいったり。
石も好きなんですよね。地中深く眠っていた彼らが姿を現すタイミングには何か意味があるのかなと感じていて。博物館などで鉱物見ると心躍って身につけたくなります。
幼い頃から好きな馬は常に一緒。 LAのヴィンテージショップで見つけたイタリアのバングルは鞭と頭絡のベルトのリアリティに惹かれて即決。
内面のいちばん外側がファッションなんだなーと感じています。
自分の「好き」に忠実に従って選んだものたちは愛しいですよね。愛しいものたちと心を通わせ接するとほんわかと満たされます。夜中にそっとクローゼットを覗き、そこに大好きな一着があるとひとり嬉しくなるあの感じ。
それぞれの好きを存分に発揮すると唯一無二の輝きが生まれます。
多くのブランドの取材を通し、物を買うということを深く考えるようになりました。物さえ手に入れば、売れればいいという意識ではなく、スタッフも客も「嬉しい」の交換ができることが買い物。それが、高揚感の持続する「買い物のしかた」だと考えます。
ラスコー洞窟の壁画が着たくて求めた一枚。
デパートはワンダーランド。連れて帰ってもらうのを待っている商品たちを発見し、「美しい!」と感動させてくれた事象を綴っていけたらと思います。 お付き合いいただければ幸いです。