北欧ヴィンテージの家具と暮らすということ。
それは、心地よさを見つけるひとつのヒント
〈シツラエル〉には、日に日に希少性が高まる北欧ヴィンテージ家具がそろいます。そんなお店は他にもありますが、松屋が注目したのはオーナーの深谷さんの家具との向き合い方。
「家具は、私たちの暮らしにとけ込むようにあるもの。ですから〈シツラエル〉では特別扱いするものではなく、道具として毎日の生活に役立つ姿を思い浮かべながら買い付けています」(深谷さん、以下同)
そんな深谷さんの想いは、家具を眺めていればほんのり伝わってきます。でも、リペアのための工房へ伺うとその想いは想像以上に濃く、心に刻まれることに。
何十年も前に生まれた家具に新しい想いを宿らせているのは、〈シツラエル〉創業時から依頼をしている信頼できる職人さん。北欧ヴィンテージ家具の修復に長く携わる経歴を持つ家具の良き理解者の一人です。
買い付けられた家具は工房に到着すると、ひとつひとつのパーツに解体されます。状態はくまなくチェックされ、新たな道具としてきちんと役立つよう細やかなメンテナンスが加えられるのです。
右がメンテナンス前のもの、左が解体され再度組み立てつつあるメンテナンス中のもの。
実は、深谷さんからのオーダーは「もとの姿に戻してください」と、いたってシンプル。ただし、生活をともにするために必要なリペアはその範囲に限りません。
たとえば、こちらのチェスト。これから何十年と過ごすために必要だと職人さんがジャッジすれば、構造上必要な補強を施し、安心して使い続けられるようにします。
こちらのチェアは、可動式の背もたれと肘掛けのつなぎ目部分が破損していました。負荷がかかる箇所のためダメージが出やすいのですが、構造に関わる部分のためこのままでは道具として使うことはできません。
そんな状態を、ここまでリペア。もうどこが破損していたのか分かりません。
「実は見えない部分の補修のほうが大変で、責任も重大。とくにチェアは慎重に、そして徹底的にチェックしてもらっています。私には信頼のおける職人さんがいるから、安心して買い付けができているんですよ」
「家具には、デザインと機能とがギリギリのバランスで成り立っているものもあります」と深谷さん。
デザイナーは美しさを、職人は機能性を追求し、その時代に折り合いをつけた姿ででき上がるそう。
「その証拠に、同じデザイナーによる同じ作品も、年代によってたとえば脚の太さが違う…なんていうこともあるのです。 この違いこそがヴィンテージ。手掛けられた時期や時代の考え方、職人さんの違いででき上がりにも違いが出るのです」またこれから北欧ヴィンテージ家具を迎えるにあたってこんなアドバイスも。「家具をそろえる際、今あるものの色やテイストと合うかどうかを気にされる方もいらっしゃいますが、むしろ合わせなくていいと私は思います。家具はひとつひとつコラージュしていってこそ、部屋全体がその人っぽく馴染んでいくものじゃないかな、と」
そんな深谷さんの目利きでセレクトされ、職人さんの手によりリペアされた、松屋銀座に登場する〈シツラエル〉の家具を少しだけご紹介します。
チェスト of 2 drs
(チーク/W700×D325×H620cm/1960年代 スウェーデン製)
98,000円
チークの無垢材を削り出して作られた円形の把手のデザインが印象的なチェスト。
ほどよい大きさでスペースが限られた場所にも置きやすく、収納としてはもちろんディスプレイコーナーとしても楽しむことができます。
ダイニングチェア NV31
(ユーラシアンチーク/W500×D500×H750cm、SH440cm/
デザイナーKai Kristiansen、1960年代 デンマーク製)
94,600円
※椅⼦張り地:<ミナ・ペルホネン>dop tambourine
どこから見ても美しいダイニングチェア「NV31」。緩やかなカーブの背もたれとその両サイドから流れるように伸びるアームが体に寄り添うように支え、腰掛けた瞬間も長く座り続けていても快適にゆったりとお使いいただけます。
〈シツラエル〉の家具は、触れるとさらに感動が広がります。
目の細かなヤスリで研磨を繰り返すことで生まれる滑らかな感触としっとりとした光沢感は、丁寧な修復があってこそ。一瞬それが木であることを忘れてしまいそうなほどの肌触りです。 現実的で、本物の丁寧な暮らし。家具が気付かせてくれる理想の生き方を、あなたの住まいのちょっとした一角から始めてみませんか?
期間中は、確かな目でひとつひとつ選び抜かれた、さまざまな家具がならびます。
オープンシェルフ
(チーク・オーク/W845×D400×H1650cm/1960年代 スウェーデン製)
220,000円
茶褐色のチークの本体を縁取るように配されたオークがデザインのアクセント。上段には取付け位置を変えられる引出し収納、下段の天板はスライディングテーブルと、充実した機能性も魅力の一台です。
マガジンラック
(チーク/W365×D330×H505cm/1960年代 スウェーデン製)
50,600円
※収納部分の使用⽣地:
フィンランドのテキスタイルブランド<Johanna Gullichsen (ヨハンナ・グリクセン)>Doris ( ドリス)
シンプルな構造のマガジンラック。買い付け先によってはニッティングラック(Knittig rack)とも呼ばれ、本だけでなく編みかけの毛糸を入れたりとさまざまな使い方をしていたよう。暮らしに寄り添ってきた小さな家具です。
ベッドサイドテーブル
(チーク/W440×D365×H500cm/1950年代 スウェーデン製)
104,500円
落ち着いた色合いのチークの抽斗や天板と、それを両側から支える黒い脚部のコントラストがアクセントとなった立体的なデザインが魅力。存在感のある佇まいが洗練された空間をしつらえる一台です。
ドレッサー
(チーク・オーク/W840×D425×H1080cm/1960年代 スウェーデン製)
138,600円
空間に優しい彩りを添えてくれる繊細な佇まいが魅力のドレッサー。いつもの身繕いにゆったりとした気持ちで自らに向き合う時間をもたらしてくれる一台です。ちょっとした書き物をするなどデスクとしても活躍します。
7階デザインギャラリー1953〈シツラエル〉
※表示価格は全て税込です。
※写真はイメージを含みます。
古物営業法に基づく表示 株式会社松屋 東京都公安委員会許可 第301066105048号
大切な方へ送るギフトはもちろん、冬の生活がどこか暖かく、楽しみになる、または自分への1年間のご褒美に選んでいただける「とっておき」の品々が週替わりで登場します。
冬を楽しむ贈りもの
11月8日(水)-12月25日(月)
7階デザインギャラリー1953
※各週最終日は午後5時閉場
第1週 11月8日(水)-14日(火)北欧ヴィンテージ家具コレクション
第2週 11月15日(水)-21日(火)winter sparkle 冬のきらめき
第3週 11月22日(水)-28日(火)「帆足本家の暮らしそのまま美術館」展
第4週 11月29日(水)-12月5日(火)インド手仕事布の世界 circa 2023
第5週 12月6日(水)-12日(火)STAMP AND DIARY HOME STORE 冬を楽しむ贈りもの
第6週 12月13日(水)-19日(火)冬を楽しむ贈りもの
第7週 12月20日(水)-25日(月)ヨーロピアンブロカント&アクセサリーコレクション