『evam eva(エヴァム エヴァ)』で感じて欲しい これから先につなげる「豊かな暮らし」

evam evaの洋服は、通常とはちょっと違うプロセスでつくられています。多くは先にゴールである製品のデザイン・色などを決め、それに合わせて素材を選びます。しかし、evam evaではまず「どんな素材と出逢うか」から始まるのです。手触りや風合い、ボリューム感など、「そのときの気持ちを表現する素材がどんなものか」というイマジネーションを近藤さんは膨らませていきます。

「その想いを、スタッフや原料メーカーの方達に伝え辿ってゆく工程が愛おしい」。そう話す近藤さんは、洋服というゴールに到達するまでの道のりこそが、ものづくりのなかでもっとも楽しいと感じる方。洋服づくりは大切な人と時間を共有し、1人1人の想いを重ね合って完成させるもの。その出発点が、素材へのこだわりや想い。だから近藤さんは、アーカイブの洋服を手にとるとその素材から当時の想いを懐かしむことが多いのだそう。
素材は、洋服づくりの重要な始まり。evam evaのものづくりのスタイルは、市場で見つけた新鮮な食材を目の前に「どう調理しようか」と考える料理の工程に似ているかもしれません。

私たちは今、時代の大きな変化の渦中にいます。環境やエネルギー、暮らし方…、すべてにおいて「何を選ぶか」という問いがあり、答えが求められるとき。洋服への価値観も例外ではありません。
「私たちがつくるアイテムは、毎シーズン印象がガラリと変わるようなことがありません。いついらっしゃっても、きっと同じ温度感が漂っている場所です。つまらなく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、心地よさとして受けとってくださる方もきっといらっしゃいます。私たちは後者のような空気をつくることが役割だと考え、必要としてくださる方のもとへ製品をお届けしたい。ただそれだけなのです。ご愛用いただきながら、ものづくりの背景も一緒に受け入れていただけたら、より嬉しいですね」(近藤さん、以下同)

松屋銀座のevam evaは、5階レディース・メンズ複合ショップゾーンにショップを構えます。
もともと近藤さんも、男女どちらでも着られる洋服をつくりたいと考えていたそう。
「レディースとしてデザインしたものを男性のお客様が手に取ってくださることもあるので、evam evaの洋服は私たちが思うほど男女の分け隔てがないのかな、と感じていたのです。松屋銀座さんへの出店は、そんな可能性を探りたい気持ちにフィットしていました」

ファッション界では、生産過多の現状はもちろん製造工程における端材についても問われています。evam evaでも、洋服づくりの際に端材が出ます。近藤さんはウール100%の端材をストックし続けていましたが昨年、『renew-wool(リニューウール)』という新たな素材への生まれ変わりに成功しました。端材を粉砕させて綿(わた)に戻し、新しいウールと混ぜて再び糸を紡いだのです。そんなrenew-woolでできた松屋銀座限定アイテムが登場します。

<エヴァム エヴァ>カーディガン 30,800円
ブランドイメージそのものの、洗練された雰囲気をまとえるカーディガン。暖冬予報が出ているこの冬は、どんなコーディネートにもしっくりくるこんな羽織りものがあると、きっと心地いい。そんな想いで松屋の担当者が相談し、でき上がったアイテムです。男女の区別なく、サイズ感の好みで選べるカーディガンは、あたたかな風合いと軽やかな着心地が魅力。
現在、さまざまな業界が未来のための行動を起こしています。evam evaのrenew-woolも、そんな想いから生まれたもの。でも、未来を考えるための本質は「行動をムーブメントとして終わらせないこと」だと近藤さんは話します。
「このきっかけをものづくりにしっかり落とし込み、次へと繋げていくことができるかどうかです。そのためには、深く愛着を感じ、長く使っていただけるようなアイテムをお届けしないといけない、と私たちは考えています」

必要なものを、必要なだけ。当たり前に思えることが、思いのほか意識しないとできない私たち現代人。まずできることは、多く所有しすぎないこと。そしてそのコツが、愛着のあるものと暮らすこと。丁寧につくられたもの、大切に扱いたくなるもの、いつもそばに置いておきたいもの…。そんな自分にとっての心地よさをキャッチするアンテナを整えるには、時間や空間、気持ちに余裕も必要です。そのどれもがそろう、evam evaの世界へ、ぜひお立ち寄りください。
5階キャラクター<エヴァムエヴァ>
※表示価格は全て税込です。