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森さんちに、おじゃましました 暮らしを楽しむ「これでいいんだ!」のアイデアvol.21

プロフィール
森 百合子mori yuriko
北欧5ヶ国で取材を重ね、旅や暮らし、デザインの情報を中心に発信。著書に『3日でまわる北欧』(トゥーヴァージンズ)、『北欧おみやげ手帖』(主婦の友社)、『いろはに北欧 わたしに“ちょうどいい”旅の作り方』(ダイヤモンド・ビッグ社)ほか。執筆活動に加えて、NHK Eテレ『趣味どきっ!』、NHK 総合『世界はほしいモノにあふれてる』などメディア出演や講演を通じて北欧の魅力を伝えている。

理想の夏を過ごしたい

皆さんにとって理想的な夏の過ごし方ってどんな感じでしょうか?私は子どもの頃から夏が大好きで、大人になり猛暑と湿気に体力を削がれても、それでもやっぱりワクワクしてしまう季節なんですよね。


コロナ禍になる前の夏、コペンハーゲンを仕事で訪れたついでに前後1週間ずつほど長めに滞在して北欧の夏休みを満喫しました。友人宅に泊めてもらっていたのですが、ほぼノープラン。天気がよければどこか近場へ泳ぎにいく、ということだけルーティンにして、後は思いつきでリサイクルショップをのぞいたり、家の庭でおしゃべりしたりと、本当にだらだらと気ままに過ごしました。



近場に住む他の友人に会いにでかけたり、滞在させてもらっている友人に時々は家庭料理を習ったりと少しは生産的(?)なこともしたのですが、基本的にはいつもの取材モードはスイッチオフ。町中に新しくできたお店をめぐるとか、そういうのは一切ナシ(北欧の夏の味、いちごやルバーブは見つけたらここぞとばかりによく食べましたが)。本気の買い付けもナシ(リサイクルショップでちょこちょこと買い物はしましたが)。頭の中をからっぽにして、思いつきで行動していました。別荘や特別な場所へ行くでもなく、近所の公園や水場には行きましたが、おそらくいちばん時間を過ごしたのは友人宅の庭。思えばあの夏は、ひとつの理想的な過ごし方だったのだと思います。



もしも願いが叶うなら、ああいう夏をたびたび過ごしたい。海や湖で泳いで、昼寝をして、会いたい人に会っておしゃべりをして、気ままにだらだら過ごしたい……と、その後もあの夏を思い出して遠い目をしていたのですが、コロナ禍で否応なしに仕事のペースがゆっくりして遠出もできなくなった時に、日本のわが家でも多少なりともあの夏らしい過ごし方をしたい、してみよう、と思ったのですよね。とりあえず泳ぎにいったり、昼寝をしたり。無計画にだらだらと過ごすことに、つい罪悪感を感じてしまう自分もいます。が、きっとこれは慣れの問題。仕事のスケジュール次第で、そうそうだらだらとできないこともあります。でも頭をからっぽにする時間くらいは取れるはず。そしてここ数年の猛暑ぶり。無理せずペースを落として過ごすことは、理想ではなく必然では?罪悪感よりも義務感をもって、夏はだらだらと過ごすべし!……と、わりと本気で思っています。


北欧では、大人になっても夏は3〜4週間ほどの長い休みを取るのが当たり前。そんなに休んで仕事に戻った時は大丈夫?と思うのですが、友人いわく「ゆっくり休むから、その後は仕事をがんばれるよ」とのこと。だらだらモードから、果たして仕事モードへと鮮やかに切り替えできるのか……これもまた慣れかもしれません。


先日、手に入れた夏らしい花器に庭の花をいけました。魚のリネンのクッションカバーは夏になると使いたくなる柄。だらだらしつつも、こういうモノ選びには突然スイッチが入ったりして……わが家の夏を楽しんでいます。皆さん、どうぞ良い夏を!


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