その他
カルチャー/リビング・ホビー

森さんちに、おじゃましました “北欧” 経由、暮らしを楽しむ「これでいいんだ!」のアイデア

はじめまして。北欧の旅や暮らしの情報を発信している森百合子と申します。北欧の国々を旅するようになって15年ほどが経ち、わが家には布や食器など北欧モノが増え、旅先では部屋づくりや暮らしに役立つヒントにもたくさん出会いました。これから月に1回ほどのペースで、わが家で取り入れている北欧経由の暮らしのアイデアをご紹介していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
プロフィール
森 百合子mori yuriko
北欧5ヶ国で取材を重ね、旅や暮らし、デザインの情報を中心に発信。著書に『3日でまわる北欧』(トゥーヴァージンズ)、『北欧おみやげ手帖』(主婦の友社)、『いろはに北欧 わたしに”ちょうどいい”旅の作り方』(ダイヤモンド・ビッグ社)ほか。執筆活動に加えて、NHK Eテレ『趣味どきっ!』、NHK 総合『世界はほしいモノにあふれてる』などメディア出演や講演を通じて北欧の魅力を伝えている。

暮らしに色を取り入れる
北欧スタイルの部屋というと、思い浮かぶのはどんな空間でしょうか。木を使った空間に白や生成りのリネンを合わせたナチュラルな雰囲気の部屋、ミッドセンチュリー家具にモノトーンのクールな空間……と、北欧とひと口に言ってもさまざまなスタイルがありますよね。北欧の国々を旅するうちに私が心惹かれていったのは、色を楽しむ部屋づくりです。窓辺のテキスタイルや食卓の器をはじめ、キッチンにもカラフルな調理道具があったり、オフィスの壁にも色があったり。性別も年齢も、職場もプライベートも関係なく、色のある暮らしを楽しんでいるのですよね。 部屋に色を取り入れるのに、まずおすすめしたいのがテキスタイルです。テーブルクロスやクッションカバーにしたり、額装して絵のように飾ったり。わが家のリビングではお気に入りの布をカーテンとして大きく使い、そこを中心にして部屋に色を加えていきます。
色を楽しむ上でどうしても気になってくるのは、ごちゃごちゃしないか、ということですよね。私は布やら食器やら、生活道具をあれこれと集めてしまうタチですが、よく部屋づくり指南であるように「テーマカラーを決めて」と言われても、なかなか絞りきれません。「この柄だったらこっちの色がいい」とか「あの色もやっぱり好き」としょっちゅう好きな色はブレています。そんなわけでわが家にはさまざまな色モノがあるのですが、色でグループ分けをして使うようにしたら、まとまりがよくなりました。花瓶やキャンドルホルダーを使う時も色のグループを意識して並べます。
色のグループ分けは、まずは同系色でまとめるのがわかりやすいですが、慣れてきたら同系色でなくてもなじみの良い色を合わせてみるのも楽しいもの。そう、北欧の人たちって色を組み合わせるのが本当に上手なんですよね。デンマークの友人は子どもたちに手芸を教える先生をしていて一度、教室に遊びに行かせてもらったことがあるのですが、お手本にしていた作品を見て色の組み合わせの巧みさに唸りました。たくさんの色、柄がなんともセンスよく組み合わせてあるんです。教室に置いてあった、たくさんのハギレやミシン糸、ボタンやビーズもきれいな色がずらりと並んでいて、そこから子どもたちが自由に選んで組み合わせて作品を作っていました。ああ、色をうまくまとめるセンスって、こうして磨かれていくのか~と感心したものです。小さな時から色の組み合わせを楽しんでいるから、どんどんこなれて達人になっていくのでしょうね。
さて私も、今からでも色のセンスは磨きたいぞと思いたち、やっているのがコレです。仕事部屋の壁に、北欧で見つけたポストカードをはじめ、お気に入りのカードをぺたぺたと貼っています。改めて眺めてみると「わたし、案外とピンクが好きなのね」とか「この組み合わせはアリだな」などなど発見があります。この気づきが、次に布や食器や雑貨を選んだり、組み合わせる時の助けになっている気がします。ポストカードなら気軽にペタペタ貼ったり、貼り替えたりもできますし、色とのお付き合いの手始めにおすすめです。
北欧に暮らす友人たちは、季節に合わせてカーテンやテーブルクロスを替えることも楽しんでいます。これから寒くなる季節に、赤や茶色、飴色のようなこっくりとした色を取り入れて、気持ちが暖かくなる空間を作るのもいいですよね!わが家もそろそろ、クリスマスや冬の色味に衣替えならぬ布替えをしていこうと思います。
暮らしに色を取り入れる“お手伝い”

松屋銀座でお手伝いができそうなショップを、ふたつご紹介いたします。 7階ヌノワークス 大胆でモダン、思い切った色づかい、ハンドワークの繊細な仕上がり。生活に寄り添い、さまざまなシーンを彩るテキスタイルの新たな提案をしています。

7階マリメッコ 日々のくらしに喜びをもたらそうという最初の使命に忠実であり続け、創造性と機能性を融和させた、ポジティブで力の湧くようなライフスタイルブランドとして、時代を超えて世界を明るく照らしつつ、ファッション、アクセサリー、室内装飾といった分野で、独自のデザインを発信しています。

シェアする
TOPへ戻る ポイントWEBサービス
ログイン