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MATSUYAの「人」と「仕事」

★水野 和美
銀座店 婦人服


【経歴】
1980年4月  入社 銀座店婦人服
2000年8月  銀座店婦人服バイヤー
2002年4月  現職(2007年3月販売専門職として認定)
顔写真
 
お得意様の期待を裏切らない、という約束

情景写真現在は、ラルフローレン フェイバリット(Lサイズ)のショップ運営に店長として携わっています。2002年のリニューアルで、現座のトール&ラージサイズ売場がスタートした時から既に今年で6年目。その前にはレギュラーサイズのラルフローレンの店長も8年間担当しており、ラルフローレンのスペシャリストとして、買い付けに携わったり、お得意様を展示会などにご案内したり、ショップスタッフと売場を管理したりと、幅広いフィールドで仕事をしています。その分、通常のフロア業務とは異なる緊張感があり、やり甲斐を感じています。
年4回のブランド側からのプレゼンテーションの際は、新作の情報をいち早く理解し、新商品の展示会の時には、自分の顧客(お得意様)をアテンドしながら、直接商品のテーマ説明を行い、その場で受注を承ります。展示会にお越しいただくようなお得意様は「子どもの頃からラルフローレンが大好き」という方がいらっしゃるなど、商品に対する姿勢は私たち以上のものをお持ちなので、お客様が納得してお買い物をしていただけるよう、日頃からの情報収集や勉強は欠かせません。ちなみに、一日の展示会でお客様をご案内できるのは1組あたり約2時間程度のアテンドとなるため、5組が限度。展示会の合間にショップの運営もあるしで…。展示会のある2日間は、会場のある日本橋とショップを往復するフル回転状態。でも「水野さんがいるから、展示会に行くわ」「水野さんから買いたい」と、お得意様からご連絡いただくことが多いので、それを励みにして頑張っています。もちろん展示会以外の時も、お得意様が来店された時などは可能な限り時間を調整してアテンドするようにしています。時にはお得意様がラルフローレン以外の他のブランドの洋服を見にいく時にも「ちょっと一緒にきて」とご指名!?をいただくことも(笑)。しかし、お得意様と一緒に店内を歩いていると、お客様の目線で売場を見ることができるので、その都度新しい発見をさせてもらっています。
ちなみに、お得意様は関東圏だけでなく、東北や九州など全国にいらっしゃるので、ご来店の都合がつかない時には、電話で新作の商品をご説明して、FAXで「絵型」をお届けして、ご購入いただいたりすることもあります。私がお客様のサイズを覚えているから出来るのですが、すべては、強い信頼関係があるからこそ。私の目標は、一人でも多くの方にラルフローレンの世界観を伝え、新しいお客様を展示会・受注会にお呼びすること。それは、販売専門職としてのプライドでもあり、使命でもあります。

信頼関係とモチベーションのつくり方

日本百貨店協会のプロセールス資格 フィッティングアドバイザー(レディース)2級を2003年に取得し、会社のCS(顧客満足)ゼミナールに参加した後、プロセールス1級を昨年取得。CSゼミナールは半年の期間で行われ、技術的なことよりもヒューマンスキルに重きを置いたプログラムを通して、よりよいサービスの在り方について学びました。プロセールス研修では、立体裁断を体験して洋服の構造を学んだり、お直しを実践したりと、本当に勉強になりました。研修後は、自らの体験を売場のスタッフにも伝えたくて、閉店後の店内でショップの商品を使いながら周りのショップの人たちも呼んで、勉強会を開いたことを覚えています。
今の私にとっては、人の育成というのもまた重要な仕事。まずは、アルバイトを含むスタッフ全員にとにかくラルフローレンを好きになってもらう。好きになれば売るのが楽しくなりますからね。そして売れたら褒めて、モチベーションを上げる。その上で数字の目標を上げていき、毎朝の朝礼を通して数字に関する意識を持ってもらい、結果として緊張感を持ちつつ気持ちよく目の前の仕事に取り組んでもらう。とはいえ、対人間のことなので、思うように動いてもらえない時もあります。そういう時は躊躇なく怒ります。しかし「怒るけど、私はすぐ忘れるからあなたも忘れて。ただし、2回も3回も同じことはしないで」と(笑)。

「おもてなし」という、百貨店の生命線

情景写真顧客満足度を上げるという意味では、ラルフローレン主導の情報発信だけでなく、松屋としてのコミュニケーションも大切です。ラルフローレンでは、パーソナルカードをもらったお客様に対して3日以内にサンキューレターを出すことがマニュアルで決まっているのですが、私たちは文章だけでなく、いろいろなアレンジを加えて、松屋の、私たちの気持ちが届くように、お送りしています。シーズンの記念切手を使ったり、お客様の興味を引くようなアイデアをプラスしたりしながら。実際、DMひとつをとってみても、ニューヨークから届くラルフローレンの既製DMをそのまま使って発送するよりも、店舗でつくるDMの方がご来店につながる率が高いですからね。つまり、すべてのコミュニケーションにおいて、時間をかけ、おもてなしの心をもってお客様と接することが大切なのではないでしょうか。例えば店頭で、たくさんのお買物袋を抱えているお客様をお見かけしたら、荷物を一つにまとめて差しあげることや、椅子にご案内するなんていうのは、当たり前のことです。普段からお客様に対して心を配り続けるというのは、販売専門職だけでなく、すべての百貨店スタッフにとっての生命線と言えるでしょう。

次の視界への期待

レギュラーサイズとフェイバリット、合わせて13年ラルフローレンを担当してきたので、そろそろ「次の展開を考えていきたい」とも思っています。レギュラーサイズとフェイバリットの枠を越えて販売することもひとつ。また、洋服以外の売場を経験してみたいなともチラッと思ったりします。例えばワイン売場とか。洋服と同じように、自分が好きなものをお客様にお薦めしたり、アドバイスすることって、自分自身のモチベーションが上がりますからね。その前に…基本的に私は、人に何かを選んであげることが、大好きなようです(笑)。

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