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MATSUYAの「人」と「仕事」

「売り手視点ではなく、いまこそお客様視点でいたい」

★紀野 茜
銀座店 リビング
アシスタントバイヤー

【経歴】
2004年4月  浅草店 4階 婦人服ミセス
2006年3月  現職
顔写真
 
でなら、心のこもったサービスが提供できる

学生時代のゼミが消費者行動分析だったこともあって、就活初めの頃はメーカーの営業や金融サービスも検討しました。でも最終的には人と人が直接接するサービス業がいいな、と。しかもチェーン店ではなく、基本を崩さない程度に自分の裁量で思うサービスが提供でき、衣・食・住と人の一生のすべてに関われる百貨店が自分に向いている気がしたんです。
それから、入社後すぐチャンスが回ってきそうな、店舗の少ない百貨店を狙っていきました。松屋は銀座店、浅草店とも立地特性を活かしていて、同じ会社なのに全然違うお店に見えるというのが魅力的でした。また先輩に話を伺ってもとてもアットホームだよっていう事でしたし。OB訪問や学内セミナーを通じて、松屋に絞られていきましたね。

ターニングポイントとなった催事
情景写真2年間の浅草店勤務後、現職に移ってわずか半年で、銀座店の≪スペース・オブ・ギンザ≫という1階の広いスペースを使った『女性が選んだスグレもの』展という催事を女性ばかり6名で担当。私はテーブルウェアとキッチン雑貨を中心に集めました。
この催事は売場で普段扱っていないものや、新規のお取引先を探してよい、とのことで面白い反面、心細い思いも募りました。バイヤーに意見を仰ぐのは納入率の確認や、ちょっと難航した時に手伝って頂く程度で、すべて任されていましたから。本当にこれが受け入れられるのか、これでいくら売上げが取れるのかって…。
初めての経験でしたが、催事は予算を達成し、無事成功を収めました。またこの催事をやったことで、雑誌や他店をより一層チェックするようになりました。以前は消費者視点で楽しめたものが、売り手の視点にだんだん変わってきてしまうんですよね。でも売り手側の思い込みだけで売場を作ると、効率ばかり重視してすごくつまらなくなってしまう。もう一度お客様の視点に立ちたいなと思います。
『共存共栄』というの経営方針に共感

お取引先の中には数量的に百貨店との取引に耐えられないとか、百貨店にあまり魅力を感じない会社もいらっしゃいます。別にウチは百貨店に出店してまで、みんなに買ってもらわなくてもいいという先方のプライドを、どれだけ壊さずに取引を成立させられるのか悩みました。
松屋の経営方針に『共存共栄』という言葉があります。お取引先あっての松屋なので、共に栄えていこうという意味なんですが、私はこの言葉がとても好きなんです。催事で使い捨て、っていうお取引はしたくない。催事に参加されることでお取引先にも宣伝になると思うし、お取引先も松屋も共にメリットがあり、そしてお客様も満足される関係になって初めて、私たちの仕事って完結すると思うんです。

仕事を進めていく上で大切にしていること
情景写真チームワーク、です。個人プレーに走っても全然達成感がないし、やり遂げても楽しくない。自分ひとりの作業で予算をクリアしても残るのは『流しちゃったな』っていう気持ち。感動も発見も何もない。誰かと分担するのは確かに面倒な側面はあるけれど、一線を越えると逆に楽になるのに、そこまでの過程を億劫がっていたんです。自分で抱えたほうが早いんじゃないかって。でも自分だけだと、何がよくて何が悪かったかっていうのが主観的になってしまう。「ここはこうしたほうがよかったよね」「ここはこう出来たんじゃない?」とか、あとは私が見落としているところをフォローしてもらったり…そんな風に仕事がしたかったはずだなって自分で気づいたんです。
自分自身のやりがいと、未来へのスタート
催事は大変なことも多いんですが、私は好きです。自分がミニバイヤー・ミニマネージャーになって、新しく作っては壊し、また作っては壊す。それが流しの作業じゃなくなったときに初めてやりがいを感じました。そんな中で“ここでひと声販売員さんに掛けようか”とか、“土日を迎える前に営業さんにこんな事を言ってみよう”とか気づくことが増えてきました。
でも平場(※1)にもすごく魅力を感じるんです。『スグレもの』展で経験したように、自分でセレクトしたものを並べられる、反応が見られるっていうのは自分の売場という愛着が持てて、すごく面白いので。それをもっと追い求めるとなると、自主編集のセレクトショップで、バイイングからマネジメントからすべて見てみたい。おぼろげではありますが、将来のポジションをそう考えています。

うらやましいほどの売り手市場だからこそ、考えて欲しい
就職について、『どこでもいいや』ではなくきちんと考えましょう。一生のうちで自分と真剣に向き合う機会って就職活動が初めてっていう人もいるはず。どうでもいいやとか単純にブランドにこだわっただけ、勢いで決めるんじゃなくて、自分を見つめなおして、業種にこだわらずに見ていくと自分に合う会社に出会えるんじゃないでしょうか。

※1 平場とは・・・百貨店の社員が自分で仕入れ自分で販売している売場

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