ジュニアというカテゴリの新たなる増設。それは子供服売場の面積そのものを多少拡充できるという条件があったとはいえ、単なる増設作業というわけにはいかない。子供服売場全体のゾーニングからの見直しという、地を這うような苦労が待っていた。
ゾーニングとは、建物空間を機能や用途に応じていくつかのエリアに分けること。以前のMATSUYA銀座の子供服売場は、店内の見通しがあまり良くなく、ブランドショップも点在していたために、それぞれの商品がどこにあるのかわかりにくかった。
そこで今回のミッションは、各売場が適切な場所に配置されるようなゾーニングの立案と、この位置でこの商品が見えるようにという観点で動線を設計し、通路を変えていくことだった。また、売場のイメージをより明るくするために照明を増やした。間接照明も導入して、子供服売場らしい柔らかで優しげな雰囲気をもたらした。
ゾーニングと同様に苦労したのは、什器(※3)選びだった。子供服といってもカテゴリが多くある。洋服もあれば靴や帽子、カバンなどの子供用品もある。おもちゃも各世代のものがあるし、大人をターゲットにしているマタニティもある。商品を見る視線の高さも違えば、おもちゃのように遊んで選ぶものから洋服類のように試着して選ぶものと、選び方もまったくことなる商品群が一堂に会しているのだ。そうした、全然違うカテゴリの商品たちをどう配置し、どう見せるか。そのための什器選びは困難を極めた。
什器選びには、売場で販売を担当しているスタッフたちのアドバイスが欠かせなかった。各カテゴリに関して、それぞれの販売担当に意見を聞いて回るという作業が続いた。時間も随分費やした。しかしやがて、その苦労が大きな実を結んでいく。
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商品カテゴリーごとに什器を選択した。
コーナーに設けた什器はその例の一つ
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移動可能な什器を設ける事により、
スペースを有効活用できるようになった |
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