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連載・ホンモノ

Vol.53 滴生舎

2015年10月14日更新

難しく考えず、使ってみればわかる。美しく機能的な漆器

こうして浄法寺地域には、それぞれ必要な役割を担う人々がいるからこそ、今も地元の漆を使い、従来の手法で漆器作りが続いているが、日本全体を見渡せば、漆器の需要が減った結果、多くの地域で漆を採ることは難しくなってしまった。現在、国内で使われる漆の実に98%が海外から輸入されたもの。そして残りの2%のうちの約7割が、この地域で生産されている。
「自分で言うのもおこがましいのですが、漆の仕事は簡単な仕事ではありませんから、職を離れていった人もいたと思います。」

木の暖かみを感じる漆の箸とスプーン

需要が減った理由の一つは、扱いが難しいというイメージが先行してしまったこと。熱いものはダメ、使ったらすぐに洗ってしまう等々、いろいろと言われているが、「そんなに特別なことはありませんよ。使い終わったら、指の腹にちょっと洗剤をつけてさっと洗ってもらえれば」と小田島氏。
電子レンジや食洗機には使えないのと、固いものにぶつかったりすると漆が割れてしまうことがある。また紫外線にも弱いので、陽が当たる場所に置いておくのは止めたほうがいい。ただ、この程度、である。
それに万が一、割れたり漆がはげてしまったりしても、たいていは修理できる(電子レンジにかけて割れてしまったものは、残念ながら難しいそうだが)。
「漆器は、壊れても直せるんです」。小田島氏は力説する。「もし壊れたら、『ああ、こうすると壊れるんだな』と知れば、それからは気にかけることができるでしょう? それでいいのかな、と思います。割れて木が見えたら『ああ、本当に木を使っているんだ』って分かりますしね」と笑う。

難しく考えず、使ってみて欲しい。上手に使えば、孫の代まで持つかもしれない。
ラッカーやペンキのように溶剤を必要とせず、自然の力でしっかり固まった漆の塗膜は、アルカリにも酸にも強いという特性をもつ。紫外線に当たると劣化が進むとはいうものの、それは言ってみれば、一切の人工的に化学合成されたものを使っていないからでもある。

デザインコレクションでも取り扱いのある対の椀

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