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連載・ホンモノ

Vol.48 アトリエメイド(丸縫いスーツ)

2015年8月26日更新

良いスーツは袖を通して初めて分かる

ジャケットを着た時、着心地を大きく左右するのは、首を支える第7頸椎の部分に、しっかりとジャケットの中心が乗るように作られているかどうかということ。それによって、服の重みを感じることなく、きちんと肩に載って体にぴったりとフィットする着心地になっている。アトリエメイドのジャケットは、着ているというよりは、「包み込まれている」かのように、体にフィットする。
袖は、ボタンを留めたり外したりできる本切羽。ラペルには、接着で貼る芯ではなく毛芯を使っており、よく見ると生地と縫い止めた跡が見える。二の腕部分は、意外なほど生地に余裕がある。アームホールよりも1cm以上も周囲の長い袖側の生地を入れ込みながら縫っているからだ。それによって、脇の下に袖がしっかりと収まりながら、腕の動きはスムーズに。パンツも同様に、ベルトループの縫い方、ポケットの始末など随所に手間がかかっている。そして、一工程が終わる度、プレスをかける。これは服作りにおいて、手間がかかるが、しかし、とても重要な工程だ。アトリエメイドの服がどれほど手間をかけて作られているのか、挙げだしたらキリがない。しかしそうした手間を疎かにしないことは、すべて立体的なシルエットと、着心地や使いやすさという結果につながっている。

「単純に、ミシンがダメ、手縫いが良いと言っているのではありません。ただ、丸縫いという手法と職人さんとの出会いによって、このジャケットは形になりました」。大阪の職人さんも、服への愛情は、宮崎に引けを取らない。「作業台に、糸くずが一本も落ちていないんです。一つの作業が終わると、必ず台をキレイにする。服に対する愛情がなくては、できません」。
多くの人の服への思いがこもった「アトリエメイド」。今回のリニューアルでは、それに見合う演出にもこだわった。欧州で服作りが最も盛んで充実していた1930年代をイメージして、壁にはベルギー製のレンガを貼り、商品がかかっているワードローブも1930年代のヴィンテージでそろえている。

「この丸縫いのスーツは、実はハンガーにかかっている時が一番格好悪いんです。立体的な体を包むには、生地の余裕が必要ですから、ハンガーにかかっている時は、そのせいでむしろシワになってしまう。人が着た時に最も立体的に美しく見える。それがこの丸縫いスーツなのです」。その真偽は、新しい売り場に足を運んでぜひ見て欲しい。趣のある設えの中、ハンガーにかかったジャケットに袖を通せば、知らなかった着心地に出会えることだろう。

※本記事の内容は公開当時のものです。現在と内容が異なる場合があります。

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