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連載・ホンモノ

Vol.48 アトリエメイド(丸縫いスーツ)

2015年8月26日更新

適正価格、あるいは価格以上の品質を提供したい

番組では、丸縫いスーツが店頭に並ぶまでが紹介された。反響は想像をはるかに越え、その年の紳士の催事では、目標額を大きく上回る売上げを記録している。
なぜ、このようなスーツを作ることができたのか。宮崎によれば「服への愛情に尽きる」と言う。アトリエメイドの丸縫いスーツは、職人の技術なくして成立しないのはもちろんだが、それだけでなく、生地を探して直に調達し、程よくトレンドを取り入れつつ陳腐化しないデザインを起こし…と従来は外注するような仕事も宮崎が一人で行っている。質の高いものを、極力コストを省きつつ、お客さまに適正な価格で提供したいという思いがあるからこそだ。適正価格というよりも、ほとんど「オーバークオリティ」=価格以上の価値を生み出した。

「私は、百貨店がお客様に提供すべきは、価値と感動だと考えています。中でも感動していただくというのは、本当に難しい。その中でアトリエメイドのスーツは、価格はもちろんのこと、ここまで手をかけるのか、と言っていただける作りをしており、松屋にいらっしゃる、価値の分かるお客様にも、自信をもってお勧めできるのです」。
これは、松屋だからこそ可能な方法でもある。銀座という地域に根ざして、規模を求めるのではなく、質を追求した品揃えを目指しているから、数をそろえる必要はない。例えば、とても良い生地だが、スーツ数着分しかないという時、同じサイズを何着も作りたい工場生産では使えない。しかしアトリエメイドならそもそも一着ずつ作るのだから、躊躇することなく、買い付けて生産に回すことができる。ともすればデメリットになるかもしれない、大量生産できないという事実は、アトリエメイドではメリットとなっている。

丸縫いという手法がどのようなものか、一端をご紹介しよう。例えば襟。ジャケットが手元にあったらぜひ見て欲しい。二枚の布を接いで作られてはいないだろうか。しかし丸縫いは襟の丸みを出すために、少しずつアイロンで曲げながら作るので、余計な縫い目が必要ない。
あるいは、ジャケットの前身頃、ポケットの辺りに縫い目が入っているだろうか?この縫い目は、立体的な体に沿わせるために一度裁断しているのだが、丸縫いには、その縫い目がない。襟と同様、手で丁寧に縫って、アイロンワークを何回も何回も繰り返し、体の丸みに沿うシルエットを作るのだ。

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