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連載・ホンモノ

Vol.44 越前和紙 WASHIYA 「杉原商店」

2015年1月28日更新

和紙と漆の融合から生まれた話題の逸品「漆和紙(うるわし)」

和紙の需要がピークだったのは高度経済成長期。越前でも襖紙が売れに売れた。当時は和紙製造が地域を代表する主要産業だったという。だが、日本人の生活が大きく変わった1970年代以降は需要が低迷。杉原さんが店に入った80年代後半には、何を作ってどこに売ればいいのかも分からなくなっていた。
「当時は売り先がなくなっていくことに耐えていくだけでした。でも、何もしなければ未来はありません。そこで、和紙・漆器・刃物・焼物など地元の伝統工芸品組合が集まって、『新・越前屋』というブランドを作ったんです。まずは自分たちで新しいものを作り、それを自分たちで売っていこうと考えました」

以前から日本の伝統工芸の紹介に力を入れていた松屋銀座も、同ブランドを冠した展示販売会を開催。その会に合わせて杉原さんがプロデュースしたのが、和紙と漆の融合をコンセプトにしたシリーズ製品「漆和紙(うるわし)」だった。
「和紙も漆も越前の名産品ですが、それまでは職人同士の交流がありませんでした。この二つを組み合わせたらどんなものができるだろう?そう思ったのが製品化のきっかけですね」
「漆和紙」の表面は、漆塗りの椀とは違ってザラザラとした素朴な質感。落ち着いた彩色が施され、汚れや傷が目立ちにくい。もともと丈夫な和紙に漆を塗っているので、さらに丈夫な紙になっている。何よりすごいのは、紙とは思えない存在感。説明がなければ、これが紙だとは気付かないはずだ。

問屋の杉原商店が商品をプロデュースし、東京で販売することには周囲の抵抗もあったという。だが、それ以上に杉原さんの危機感は大きかった。
「展示会をきっかけに、新しい越前和紙の世界があることをお客様に知ってほしかったんです。同時に、紙の専門店だけでなく、インテリア関係など他業種とのパイプも作りたかった」 「漆和紙」は2000年、デザインに優れた商品を評価し推奨する「デザインウェーブふくい」でグランプリを受賞。話題性だけでなく、製品としての独自性やデザインの優秀性が高く評価された。今では杉原商店の中心製品へと成長し、ランチョンマット、各種敷物など、バリエーションが広がっている。
「漆和紙」が提案しているのは、古くて新しいライフスタイル。それを形にできたのは、伝統を大切にするとともに、臆することなく新しいものを取り入れる風土が越前にあるからだろう。
「漆和紙を糸口に、越前和紙全体が国内外のメディアやデザイナーから注目されるようになりました。販売面ではまだまだですが、多くの方が越前和紙に興味を持つきっかけにはなったかな、と思います」

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