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連載・ホンモノ

Vol.42 土楽窯

2014年10月15日更新

今風レシピを提案して、土鍋の新しい可能性を追求

そんな福森氏の後を継ぐのが、四女の福森道歩さん。当初は三女の円(まどか)さんが「土楽」を次ぐ予定だったため、道歩さんは好きだった料理の道へ進んだ。短大卒業後に東京と大阪で料理を勉強。その後、京都のお寺で1年間修行し「土楽」へ戻った。円さんが結婚を機に実家を離れたため、道歩さんが家業を継ぐ形になったのだ。
「若い頃は父に反発していましたけど、回りまわって父の元へ戻って来ました。親子の縁というか、因果を感じましたね」と道歩さん。


協力 ほぼ日刊イトイ新聞
撮影 大江弘之

とはいえ、道歩さんが本格的に陶芸を始めたのは帰郷して数年経った頃。実家には父のお弟子さんたちが何人もいる。遅いスタートであることに加え、娘だからといって、厳しい父が特別扱いしてくれるわけでもない。道歩さんはろくろを回せるようになってからも、なかなか自分の道を見つけられずにいた。
「やはり、自分は『土楽』の看板を背負っているというプレッシャーがあったんですね。目の前には絶対に超えられない福森雅武という大きな存在がある。器作りは上達しても、私は自分自身の『土楽』を見つけられずにいました」

そんな道歩さんが変わるきっかけは、4年前に出版した『スゴイぞ! 土鍋』(講談社)という本だった。これは「土楽」の土鍋を使ったレシピ集。“蒸す・炊く・煮込む”といった基本的な土鍋料理のレシピだけでなく、“炒める・焼く・オーブンで焼く”料理のレシピも多数紹介されている。ローストビーフや煮込みハンバーグはもちろんのこと、パスタやグラタン、さらにはプリンや洋梨のコンポートまで土鍋で作るとは。発想の豊かさに目を瞠るだけでなく、土鍋の万能性にも驚かされる。
「この本で、私は自分の居場所を見つけることができました。器だけを作っていても、自分の道は見えてこない。好きな料理を通じて土鍋の素晴らしさを知ってもらい、その使い方を広めることが、私にできる『土楽』の受け継ぎ方だと思ったんです」

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