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連載・ホンモノ

Vol.36 カンディハウス

2014年2月19日更新

本場ヨーロッパでの評価をバネに、世界的メーカーへ飛躍

ファンの間では世界的な家具メーカーに匹敵する知名度を誇るカンディハウス。だが現社長の藤田哲也氏は、「つい10年ほど前まで、当社の製品はヨーロッパでは無名の存在でした」と語る。同社は2005年、世界最大級の家具・インテリアイベント「ケルン国際家具見本市」に初めて出展。日本で売れていた白木の家具を出品したが、「技術は高いけれど市場性がなく値段も高い」と酷評された。日本で高評価を得ていても、本場ヨーロッパでは見向きもされなかったのだ。世界的な視点が欠けていたと認識した同社は、ドイツの著名なデザイナー、ペーター・マリー氏との協業を進める。マリー氏が重視したのは家財としての価値、そしてシリーズ全体を貫くトータルプロデュース的な視点だった。

その代表例が「tosai LUX(トーザイ ラックス)」。リビング、ダイニングからシステムファニチャーまでバラエティー豊かなラインアップで構成されるシリーズで、デザインはどこまでもシンプルかつミニマム。格子をイメージさせるスクリーンやサイドボードなど、随所に施された“ニッポン”伝統の意匠が目を引く。言うなれば、バウハウスの影響を受けたドイツ人デザイナーによる日本の伝統美の現代的解釈。そこには力強い造形と繊細な美しさが、ごく自然な形で同居している。

マリー氏が手がけるもうひとつの代表作が「ハカマ」シリーズ。無垢材を使ったソリッドなダイニングテーブルや、同じデザインのベンチも用意されている。最大の特徴はその脚部。斜めに広がる独特のデザインは、堂々と立つ武士の袴姿から発想したもの。袴の折り目のように、下へ行くほど末広がりになる溝が彫り込んである。凛としたその姿から伝わってくるのは、「私はここにいる」という強烈な存在感。マリー氏は東日本大震災の悲劇を聞き、復興を願ってこのデザインを送ってくれたのだと言う。


「ハカマ」ソリッドテーブル、ベンチ
「tosai LUX(トーザイ ラックス)」ダイニングのMLチェアー

カンディハウスはマリー氏はじめ、設立初期から数多くの国内外デザイナーと手を組んで製品開発を行ってきた。その背景にあるのは木製家具におけるデザイン力の向上と旭川家具全体の地位向上。1990年から3年ごとに旭川で開催している「国際家具デザインフェア旭川(IFDA)」は、家具のデザインコンペとして定着した。応募作品から選ばれた入選作品の多くは旭川の職人によって最終審査のための試作品が製作される。市場性のある作品はカンディハウスはもちろん、他社からも製品化されている。


ヨーロッパで人気の「バリンジャー」スライドテーブル

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