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連載・ホンモノ

Vol.13 ジャパニーズレザークラフトマンワールド

2012年4月4日更新

新しいスタンダードを目指した“主張しないバッグ”─ REN

東京・蔵前駅にほど近い街中のとあるビル。1階は全面ガラス張り。中をのぞくと、ハンガーに吊され、棚に置かれたさまざまなバッグがズラリと並んでいる。傍らに見えるのは、黙々とミシンをかけている職人の姿。何やらスタッフと話し込んでいるようだ。
ここは、バッグの専門ブランド「REN」が2012年2月14日にオープンした初めての自社店舗。2005年のスタート時から徐々に販路を拡大し、今では全国各地にある70近いセレクトショップで商品が販売されている。「REN」という風変わりなブランド名は、「新しいスタンダードを創造していく」ために付けた、意味を持たない言葉。“レン”という澄んだ響きが耳に残る。

「REN」には複数の製品ラインがあるが、中でも最も人気があり、年齢、性別を問わず幅広い層から支持されているのが、2年前からシリーズ展開している「FUKURO(フクロ)」だろう。デザインモチーフは、古くからあるシンプルな袋や、スーパーなどで渡される使い捨ての手提げ袋。営業部の荒井宏文さんが、「FUKURO」に使われている新素材について説明してくれた。
「使っているのは、墨田区のタンナー(なめし革業者)が手掛けるRENのオリジナルレザー。従来の山羊革に加え、新しいラインナップには新開発のピッグスキン『HALLIE(ハリー)』を使っています。この革は薄くて軽く、摩擦に強いのが特徴。肌触りはマットで、水彩絵の具で染めたような色調が出せます」

ただし、キズが付きやすく色ムラが出やすいという一面もある。販売当初は傷が残ることを嫌い、扱ってくれない店も多かったという。だが、ユーザーからの声が状況を変えた。素材の変化や自然なエイジングこそがREN製品の魅力。HALLIEを使ったFUKUROは、既に定番になりつつある。

REN製品のデザインは、そのどれもが徹底してシンプルだ。カラーバリエーションも、ベージュやグレーなど定番色が多い。派手さとは無縁。バッグを持っていることを意識させないデザインが貫かれている。
「バッグはユーザーが使用したときに完成するもの。私はバッグを洋服のコーディネイトと同列に考えています。だから、重視するのは肩から提げたときのシルエットや、手に持ったときの馴染み方。存在を主張しないバッグこそが、RENの基本コンセプトなのです」
そう語るのは、代表の柳本 大氏。店内では柳本氏自らが型紙を起こし、ミシンに向かってサンプルづくりを行っている。

今回が2度目の「ジャパニーズレザークラフトマンワールド」参加となるREN。最近は飾らないデザインや自然な素材感だけでなく、“軽さ”という実用的な面からも、ますます注目度が高まっている。流行や時代におもねることなくブランドのコンセプトを守ってきたRENに、時代がやっと追い付いたのかもしれない。

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