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連載・ホンモノ

Vol.9 開化堂

2011年12月14日更新

“目で見て分かる価値”以上のものを伝えたい

日本で最も古い歴史を持つ茶筒の老舗、開化堂。八木さんはその重みを熟知しつつ、同時に新しい流れを作ることにも力を注いでいる。ペットボトルのお茶が普及した現在、昔に比べると家庭でお茶をたしなむ時間は減ってしまった。ならば、今の人が普段使いできる道具を作ろう。八木さんはそう考えた。結果、誕生したのが「パスタ缶」と「珈琲缶」。もともと開化堂の茶筒は気密性が高いので、お茶だけでなくコーヒーや紅茶などの保存にも適している。だが、用途を明確に打ち出した方がアピールしやすい。

「ヨーロッパのキッチンに目を向けたのです。珈琲缶はコーヒーに詳しい画家の中川ワニさんに依頼されて開発したもの。上段にコーヒー豆、下段にドリッパーが収まる2段構造になっています」

6代目は、新たな市場としてヨーロッパやアメリカにも目を向けている。ロンドンにあるティーショップ「ポストカード・ティーズ」の紅茶缶を作ったことをきっかけに、パリで開催される世界でも名だたるインテリアの見本市「メゾン エ オブジェ」に過去2回出展。今年4月には同じ京都の老舗工芸メーカーと共に、国際家具見本市「ミラノサローネ」にも参加した。現地では高い評価を受けたが、八木さんはさらに高いところを目指している。

「海外で日本の工芸品が注目を集めるようになってきたのは確かですが、まだ“日本のモノ”というフィルターを通して見られています。日本と同じように、普段使いの道具として評価されなければ」

海外でのイベントを通じ、八木さんは商品の魅力を伝える新しい仕組み作りの必要性を痛感したという。
「日本では雑誌などで取り上げられることも多く、若い人が目を向けてくれるようになりました。これからは、今まで以上に商品の魅力を伝えていくつもりです。触ってもらえば分かるというのではなく、言葉を尽くして商品の価値を伝えていきたい」

東京では百貨店やセレクトショップなどで販売されている開化堂の商品。松屋銀座とは1998年から取引がスタートし、7階テーブルジョイでの常設や毎年年末に1階で開催する「日本のかたち」、8階イベントスクエアでの「銀座・手仕事直売所」などを通じて着実にファンを増やしてきた。今秋からはデザインコレクションの選定品としても一部が展示・販売されている。12月26日から30日に開催される「日本のかたち」には、取っ手付きのキャニスターなど新作を携えて出展する。もちろん、好評の実演販売も行われる予定。見て、触って、開化堂の新しいかたちを実際に確かめてみてほしい。価値あるホンモノの道具が、そこにある。

※本記事の内容は公開当時のものです。現在と内容が異なる場合があります。

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