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連載・ホンモノ

Vol.7 きびそ

2011年10月12日更新

立体的なテキスタイルで他にはない“張り感”を実現

鶴岡の織物工場には原糸を割く機械が導入され、機械織りの体制も整った。2008年、この工場を含む4社でつくる鶴岡織物興行協同組合を中心に、岡田氏、須藤さん、アートディレクターの佐野研二郎氏らが加わり、「kibiso」ブランドが立ち上がった。
作ったのは、トートバッグ、スイングバッグ、スカーフ、クッション、アイピローなど。「きびそ」が持つざっくりとした手触りやシルク特有のしっとり感を伝えるため、手肌に触れるモノにこだわった。

テキスタイルデザインを担当した須藤さんが重視したのは、「きびそ」が持つ“張り感”を強調すること。針金のように突っ張ったきびその性質をデザインに生かすべく、立体的な表情を持たせたい。布全体にいくつもの凸凹が付いているようなイメージだ。
「具体的には横糸を縮めて生地を浮かせました。きびそはそれだけではぴんぴんぴんと張っているので何もできません。曲げ縮めるためにどんな糸を選ぶかがデザインのポイントでした」

縒りを強くかけた糸は戻ろうとする力が強いので、硬い「きびそ」を浮かせることができる。縒りの強くかかった生糸、綿の縒り糸、ポリウレタンを芯に綿をコーティングした糸。須藤さんは3種類の糸を使い分けて、「きびそ」に豊かな表情を与えた。
その独特の“張り感”は、他の素材ではまず得られない。「kibiso」のクッションを使ってみると、時間が経っても表面の凹凸が失われていないことに驚く。ざっくりとした風合いもそのままだ。昔からある「きびそ」の持ち味を活かした、最新のテキスタイル。ここには本物を求めるクリエーターを媒介にした、古いモノと新しいモノの幸福な出会いがある。

また「kibiso」では、「きびそ」をコットンやカシミヤなどのオーガニック素材とミックスして綿(わた)を作り、新しい糸を作った。今はこの糸から、タオルやセーターなど新しい製品が生まれている。「きびそ」とオーガニックコットンの混紡素材で作ったタオルは普通のコットンタオルとはちょっと違う"きしみ感"が特徴だという。

注目すべきは、「きびそ」が高い機能性を備えていることだろう。「きびそ」は水溶性の絹タンパク質セリシンで覆われており、これがα波、β波両方の紫外線を吸収すると言われている。紫外線を吸収する化学繊維は既にあるが、化繊ゆえに肌に合わない人も少なくない。天然繊維である「kibiso」の商品は、健康面でもメリットがあるのだ。

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