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連載・ホンモノ

Vol.4 ジャッツ

2011年7月20日更新

環境省が提唱している夏の軽装化キャンペーン、クールビズ。今年は電力不足が深刻化していることもあり、さらに上を行くスーパークールビズが実践されている。スーパークールビズでは上着を着ないことが推奨されているが、営業のように職種によって人と会う機会の多いビジネスマンはそうもいかない。今回はそんなビジネスマンが熱い視線を注いでいるアイテム、「ジャッツ」に注目してみよう。

逆転の発想から生まれた“シャツ素材のジャケット”

夏のビジネスマンに最適なファッションとして、ここ数年注目を集めているのが、ジャケットに新しい価値観を持ち込んだ「ジャッツ(JATTS)」。不思議な響きを持つこの名称は、シャツの生地で作ったジャケットであることに由来する。

コットンやリネンといったシャツ素材ならではの清涼感、裏地やパットのない一枚仕立てによる快適な着心地と軽さ、ビジネスシーンに相応しいきちんとした印象。「ジャッツ」は今までのサマージャケットとは一線を画す斬新なコンセプトで登場し、2008年の夏、松屋銀座5階の紳士スーツ売場で販売が開始された。
開発を担当したのは、松屋銀座の紳士服バイヤー、宮崎俊一。同店を代表する催事「銀座の男」市で「丸縫い既製スーツ」を大ヒットさせた宮崎が、シャツメーカーのフレックスジャパンと共に約10年の歳月をかけて商品化した。

開発に至るまでの経緯が興味深い。話の発端は今から12年前。フレックスジャパンの矢島隆生専務(現社長)が、「うちもジャケットを作りたい。協力してもらえないか」と、宮崎に相談を持ちかけた。宮崎は、イタリアで開催されるメンズの展示会「ピッティ・ウォモ」に彼を同伴した。矢島専務は試作品のキルティングジャケットを着て、本場イタリアのサルトリア(仕立屋)に現れた。当時を振り返りながら宮崎は言う。
「サルトリアは着ているもので人の価値を判断する世界。矢島さんはそこに堂々と手製のジャケットを着て現れた。デザインは珍妙、縫製も未熟でしたけど、本気度は痛いほど伝わりました」

だがシャツ工場でジャケットを作ったとしても、本格的なテーラーに勝てるわけがない。どうすればいいのか。宮崎は発想を逆転させ、“シャツ仕立てのジャケット”を作ることを思い付く。シャツ素材なら、徹底的に軽く、着心地の良いジャケットを作れるはず。専務もこの案に同意し、ここから「ジャッツ」の開発がスタートした。

シャツ作りでは高い技術を持つフレックスジャパンだが、ジャケットを作るノウハウはない。工場のスタッフは自ら腕を磨き、宮崎もまた彼らを鼓舞しながら開発を進めていった。完成・販売までには長い時間がかかったが、松屋銀座の店頭を飾った「ジャッツ」はマスコミの話題になり、夏のファッションに悩む多くのビジネスマンの注目を集めることになる。
「ジャッツ」はクールビズが提唱される前に企画された商品だが、抜群の通気性と快適な着心地を備えていることから、最先端のサマーファッションとして認知された。シャツ生地でジャケットを作るという前代未聞の発想が、時代のニーズを先取りしていたとも言えるだろう。

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