越前海鮮倶楽部の滝田社長とは実は10年以上前にお会いしていました。そのときも浅草店での出店をご検討いただきましたが当時は全体改装ではなかったのでいろいろと条件が難しく一旦お話は流れてしまったのです。
今回、改装するにあたって和菓子売場に「海鮮せんべい」のお店がなかったので、必要性を感じ、すぐ思い出し連絡してみました。
もう何年も音信不通だったので、覚えていてくださるか不安でしたが、おそるおそるお話してみたところ、ちゃんと覚えていてくださいました。(泣)
初めてお話した時、まだまだ商品アイテムも少なく、始まったばかりのお店という印象でしたが、社長がとても勉強熱心な方で多岐に渡り積極的に情報を収集するなど、それまでのお菓子業界の社長とはちょっと違い、世界を見据えて一歩先を読んだ考え方をされる滝田社長は「なんかやってくれるな」という確信を私に持たせたものでした。
音信不通になって10年、関西の百貨店進出、東京の駅構内進出、百貨店での催事、あれよあれよという間にとっても大きい会社に成長し、はたから見ていて親のような気持ちで喜んでいました。(笑)
久しぶりにお会いして、今回の改装のお話をさせていただきました。
浅草の街にとても興味を持っていただいたようでした。ただ出店となると大事です。新しく家庭を持つようなものですから、商売として成り立つかどうか、真剣にご検討いただきました。入店客数、他店の売上、出店の場所、条件などそれはそれはご熱心に研究されていました。
スイーツのイベントに参加していただき、お客様の反応がよかったのも出店につながったのかもしれません。
何回もお打ち合せをさせていただき、念願かなって出店の運びとなりました。
出店すると決まったらものすごい勢いで商品開発が始まり、社長の頭は新しいアイデアでいっぱいになりました。我々も浅草の情報は出来る限りお伝えしました。
社長は浅草という土地に合った販売方法を新しく考えてモデル店舗にしたいとおっしゃっていましたが、まさかここまでやってくださるとは・・・
部分的にオープンしていき、越前海鮮倶楽部は最後の13日(水)です。
準備の段階で入ってきた什器を見てびっくり。私が知っている越前海鮮倶楽部のとは違ってものすごい重厚感と高級感のある什器でした。
「これはすごい」自分の上司と思わず顔を見合わせました。
準備の段階で陳列していて初めてみたのがこれ。
「鉄板焼きせんべい いかえもん」1枚101円(税込)です。
松屋浅草地下1階浅草すいーつ小町 越前海鮮倶楽部
社長がおっしゃっていた浅草ならではの販売方法とは「食べ歩きせんべい」だったのです。
これは度胆を抜きました。浅草松屋のために開発してくれたのです。
どおりで、チラシの写真撮影に間に合わないはずです。パッケージはオープン前日ぎりぎりにできたそうです。POPなどの宣伝物も浅草松屋仕様です。
そして手つき袋、制服もですよ!
いやーびっくりしました ここまでやっていただいて本当に感謝です。
そして迎えたオープン初日。予想を超えたお客様で大行列ができました。(泣)
販売員の方々も若いのに本当に一生懸命でかわいいんですよ。催事も重なり相当忙しいようですが、笑顔を絶やしません。おばさま方の心をわしづかみです(笑)
もちろん私の心も・・・?
この子は今回私の心をわしずかみにした「男」村田君です。みんなの面倒をみて、よくやってくれます。
そしていつも明るい笑顔の店長です。

今、浅草でしか出会えない貴重な「いかえもん」がある「越前海鮮倶楽部」に、浅草探索がてら、ぜひぜひ訪ねてきてください。
松屋浅草1階 浅草すいーつ小町 越前海鮮倶楽部
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