皆様こんにちは。デザインコレクションよりお届けいたします。

だんだんと寒さが増し、いよいよ本格的に冬も近づいてまいりました。寒い日には、温かい家で美味しい料理を囲んでみんなでわいわい過ごしたいものですね。

今回はそんな冬の食卓を彩る漆器のイベントをご紹介いたします。

「いわてのうるし 浄法寺漆」
会期:2017年11月1日(水)-14日(火)最終日19:30閉場
会場:7階デザインコレクション イベントスペース

突然ですが、皆様は「japan」という英単語が、「漆」という意味も持つことをご存じでしょうか。その名前から、数ある伝統工芸品の中でも日本を代表する歴史あるものだとわかります。なかでも、岩手県二戸市の浄法寺地区は木を生育し漆を掻く(採る)ことから、漆器づくりまで一貫しておこなう数少ない産地であり、国産漆の約7割を生産しています。

実際に浄法寺地区へ訪問し、漆器づくりについてお話を伺ってきました。今回はその様子をご紹介いたします。

 

まずは漆林を見学です。15~20年をかけ、じっくりと漆の木を育てます。
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漆掻きの作業は、6月頃から10月中旬の間におこなわれます。木への負担を減らすため、漆は毎日掻かかず、1日100本程度、4,5日のサイクルでまわります。
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この日は雨だったので作業自体はできません。ただ、雨で採取できない日も草を刈ったり、漆を採取し終わった木を自ら伐採し最後まで処理をしたりと、漆掻き職人の仕事は多岐にわたります。

このように手間暇をかけて採取しますが、漆の木1本につき牛乳瓶1本分(180~200g)程度しかとれません。漆器の数に当てはめるとなんと5,6個分というから驚きです・・・!

次に、漆を塗る前の器(木地)をつくる工房もお邪魔しました。

荒木地と呼ばれる木片から、依頼を受けた型を使用して一つひとつ丁寧に削っていきます。
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木を乾燥させる工程から考えると、木地づくりもかなりの工程を踏まなくてはなりません。 

次に「滴生舎」へ漆の塗りの見学させていただきました。

なんと、せっかく塗った貴重な漆を研いでいます!実は研ぐことにより漆がしっかりと定着し、より堅牢な器になるそうです。1回の塗りはラップ程度の薄さで、この塗って研いでの作業を7,8回程度繰り返しおこないます。

 

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デザインコレクション売場で取り扱っている角椀も発見しました。
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滴生舎 角椀(小)10,800円 (大)11,800円

 

漆器は漆の質や塗師によって出来が変化することはもちろん、気温や湿度にも左右されるそうです。そうした微妙な変化に対応しながら器を作り続ける漆掻き職人や塗師の方々の真摯な姿勢に感銘を受けました。

このように、たくさんの時間と人が関わりあって漆器が完成します。ただ、漆器は使う人がいてこそ初めて完成するとも言われます。使えば使うだけ艶が増し、とても愛着のあるものへと変化します。「高価なものだから」と、たまにしか使わないのではなく、高価なものだからこそ『日常の』いつもの食卓で使っていただき、その良さを感じていただけたら幸いです。


漆器の魅力は伝わりましたでしょうか。


最後に、実際に漆器を使ってみたい!という方におすすめのイベントをご紹介いたします!

岩手の漆器 & ハーブティー 試飲サービス
2017年11月4日(土)・5日(日)14:00-17:00
※予約不要・参加費無料
岩手県洋野町産の桑の葉をブレンドしたハーブティーを、漆器で試飲いただけます。なめらかな口当たりと手の中になじむ木の温もりをお楽しみください。

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いかがでしたでしょうか。岩手の漆掻き職人と塗師たちが作りだす、手仕事の数々をぜひご覧ください。皆様のご来店をお待ちしております。



※表示価格は全て税込です。