銀座・手仕事直売所第三弾。

今回は、飛松陶器(磁器)・岡田崇人(陶器)・JEUJYEI(ジュージェイ )をご紹介させていただきます。


まずは、「飛松陶器」から。

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清澄白河にアトリエを構える飛松陶器。年に2回アトリエのお客様に見ていただくオープンスタジオの時は、アポイント制にて一般のお客様にもご覧いただけます。。素敵な多肉植物アレンジメントが玄関に飾ってあります。

 

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銀座・手仕事直売所のリーフレットをご覧になった方は「飛松陶器」という出店者が、照明の作家さんなのか、磁器あるいは陶器の作家さんなのか、疑問に思った方もいらっしゃるかもしれません。
飛松陶器は磁器の作家さんです。磁器の型の製造から、焼き上げを全てお一人で、アトリエで行なっています。

 

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飛松さんに伺うと、「飛松『磁器』だと単純に、ゴロが悪くて嫌だったのが第一の理由ですが、『陶器』という言葉は、陶器や磁器など焼き物全般を指して使うこともあるので、今後磁器だけに留まらず、色々な素材に挑戦する可能性も含めて、飛松陶器という名称にしました。」と笑いながらお話してくださりました。

 


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作品も、数種類の照明からお皿、コップといったテーブルウェア、花器、香草入れまでずらり。


飛松さんご自身は2005年から磁器作家としてアトリエで活動をしていらしたのですが、「すでに世の中にある高品質で完成度の高い磁器に負けないものを、無名の作家としていきなり、どん!と出したい。」という想いから10年間研究を重ね、2014年に満を持してデビューされました。


今回は実際に磁器の製作過程を見せていただきました。

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まずは磁器の型を作ります。硬化前の柔らかい石膏の塊を轆轤(ろくろ)の上に用意して、その後こちらの器具を当てながら轆轤を回し、ランプの型(原形)にしていきます。

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作りあげた石膏型に磁器のもとになる液体(泥漿/でいしょう)を流し込み、待つこと3〜5分。待つ時間は石膏の厚みやその日の気温・湿度・乾燥具合により異なります。 


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ひっくり返して、余分な泥漿は排出します。

その後、石膏型を取り除きます。今回は既に製作を進めていた、別の作品の、石膏から取り出せる状態のもので、実演してくださいました。

 

もともと取り除くときに、磁器本体が割れてしまうことを防ぐために、石膏型を8つのパーツに割れるように、分割しています。

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緊張の一瞬です。そーっと。

 

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綺麗に取り除けました!美しいです。

 

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この後電気窯で約10時間ほど焼成し、完成します。出来上がりは一回り小さく縮みます。


簡単そうにやって見せてくださいますが、その日の温度、湿度、型作りから泥漿を注ぐ際の石膏の吸水具合、窯の中での置き場所など、ちょっとした違いが成功率に大きな影響を与えてしまうとのこと。製作中、少しでも手元に迷いが生じると、最後に必ず作品に反映されてしまうので、どの作業も気が抜けないのだと教えていただきました。

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ほぼ10年間、同じ石膏型を研究し、作品を作っていることは、大手の磁器メーカーとの大きな違いです。一つの石膏型に向き合うからこそ、その型の癖を理解し、完成度の高い作品を生み出すことかできます。

 

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石膏型のバリを生かした、男性的でスタイリッシュなカップは、飛松さんの一押しです!
ぜひ銀座・手仕事直売所にお立ち寄りの際は、飛松陶器までお越しください。


 

続きまして、益子焼作家「岡田崇人」さん。

 

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半乾きになった器に彫刻刀で文様を彫り、周りを削り落し、文様を浮き上がらせる伝統的な技法“掻き落し(かきおとし)” を用いた作品が特徴的な岡田祟人さんの作品。

 

工房を見学させていただきました。

 

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作家である岡田さんは、終始物腰やわらかにお話しされるやさしい方です。あたたかみのある陶器たちは岡田さんのイメージにぴったりだと感じました。

 

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 こちは象嵌(ぞうがん)という技法です。岡田さんの場合、まず半乾きの生地をフリーハンドで模様を彫り、うつわ全体に白や青などの別の色の泥を塗ります。そして、泥が乾き過ぎないうちにカンナという道具で表面の泥を薄く削ると、模様が現れます。 

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完成品のマグカップはこちらです。

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下書き等一切なく、その場その場で丁寧に彫る姿に驚かされましたが、「(工程量の多さに対し)割に合わない」とおっしゃっていたのが印象的でした。ただ、その手間ひまがあってこそ、草木をモチーフにしたモダンで愛される陶器になるのだなと感じました。

 

また、だんだんと陶器に使用する土が不足しているようで、これらの削った土のカスも集めて再利用するそうです。土や釉薬が変わってしまうと始めから研究し直さなければならない中で、材料も丁寧に扱う真摯な姿勢に感銘を受けました。 

 

岡田さん作品は銀座・手仕事直売所「二日市」にて、

9月27日(水)・28日(木)の限定発売

となっています。ぜひ、お見逃しのないようにお願いいたします。

 

最後に、コットンレースアクセサリー「JEUJYEI(ジュージェイ)」をご紹介いたします。

肌に優しいコットンレース・アクセサリー「JEUJYEI(ジュージェイ)」。元々は、テキスタイルメーカーに勤務していた作家の山﨑淳子さんは、ご本人が金属アレルギーであるという背景もあり、肌に優しく、かつオシャレを楽しめるコットン・レースアクセサリーを中心に作品を作っていらっしゃいます。

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アクセサリーの下絵をオリジナルで描き上げ、機械刺繍(ケミカルレース)に仕上がったものをご自身で染色して作品にしています。

 

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完成品がこちら。見ていて元気のでるオリエンタルな色合いが素敵です。

 

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また、こちらの作品は、南米パラグアイの伝統レースの刺繍手法である「 ニャンドゥティ」の技法を用いて、オリジナルデザインで製作しています。

 

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「鳥」をテーマにした作品が多く、適した表現方法を探していたところ、当時習っていたレース教室を通じてパラグアイの刺繍手法を知り、作品に取り入れたそうです。

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ニャンドゥティの刺繍レースの現地の作り手の方の手もとを見てみたいと、実際にパラグアイまで訪れたという行動派の作家である山﨑さん。 JEUJYEIもまた、岡田さん同様、9月27日(水)・28日(木)の二日市の出店で、2日間限りの販売となります。お楽しみに!

 

いかがでしたでしょうか。

銀座・手仕事直売所開催まで残り2週間!ご来店を心よりお待ちしております。