こんにちは!

今週のギャラリー情報は『山口堅造 鍛金作品展』のご案内です。

 

 

◆ 山口堅造 鍛金作品展<遊びのギャラリー>

期間:2019年6月26日(水)-7月2日(火) 最終日17:00閉場

 

 

茨城県笠間市に工房を構え、日々金属と向き合い制作を行う山口堅造さんの、2年振りの個展がスタートしております。

堅い金属を叩いて、柔らからなフォルムに仕上げていく、というある意味 “矛盾”をはらんだ工程には、当然熟練の技が必要です。

『鍛金』とは、金属の板を様々な道具を駆使し叩いて形を作り出していく仕事。

最初は平らな板が、こんなにも丸みが出るなんて、と理屈では理解できても正直驚きを隠せないところです。

 

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さて、下の存在感のあるこの花器、その外側を覆う色は 『緑青(りょくしょう)』と呼ばれています。神社の屋根や大仏で馴染みがありますよね。

銅を素材として使う以上、この緑青とは切っても切れない関係にあります。

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『緑青角通脚花杯』 216,000円

銅が酸化すると、表面にこの緑青が生成され、腐食から本体を守ろうとします。なので、「錆」というよりも、抗菌作用のある良い現象なんです。

銅器に入れた水が傷みにくいのもこの作用によるもの。山口さんはむしろこの緑青を予め作品の仕上げの色として積極的に活用しているんです。

 

 

 

ところで、山口さんのお名前『堅造』は、まさに鍛金の仕事にぴったりのお名前!

何回も言いますが堅い金属を叩いて丸みのあるフォルムを出す工程は、とても根気のいる作業です。

そんな作業の典型的な成果、「湯沸し」が 今回は会場の正面にずらっと並んでいます。

蓋のツマミも回転したりと、遊び心が利いていますよ。

銅は熱伝導が格段に良いので 早くお湯が沸き、直火もOKですが、ただ 持ち手も熱くなるのでご注意ください。

長くお使いいただくことで、色味に味が出てきます。つまり、一生もの、ですね。

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『湯沸し』 各378,000円

 

 

 

 

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『急須』 各189,000円

こちらの急須には、ローズウッドの持ち手・ツマミを誂えて優しい雰囲気を演出。これも一生ものとして使えそう!!

 

 

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『透レース模様高台皿』 108,000円

鍛金の技術で、これまた手間のかかる作業の一つとしてある、『抜き(透かし)』。銅板から形を叩き出したあと、糸ノコで紋様を抜いていきます。

機械的に抜くのとは異なり、手作業の味わいが感じられます。

  

 

 

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『メダカ器シリーズ』 各16,200円

こちらは銅板に錫を焼き付け合金にして強度をアップしています。錫を高温で焼きつけると黒くなりますが、酸に浸け磨くことで銅の色とは異なる表情が出てくるのだとか。
叩くことでできる槌目紋様を、メダカのいる水の水紋のように見せています。

 

金属から想像するイメージは、通常なら“堅い”“冷たい”などですが、会場にある作品はことごとくそんなイメージを覆してくれます。

どうぞ会場で、金属が隠し持つ“温かみ”や、山口さんの手からなる優美な曲線をお楽しみください。

お待ちいたしております。

 

※ご紹介いたしました作品には、数に限りがございます売り切れの際はご容赦くださいませ。

※表示価格は税込です。

※和の座ステージは2019年7月23日(火)まで『松屋のゆかた2019』開催のためお休みさせていただきます。

 

 

来週は『~京都・二ノ瀬/陶都窯~ 吉田一也・京の福猫 展』のご紹介です、お楽しみに!