こんにちは!

今週のギャラリー情報は 『佐伯健剛 陶展』 のご紹介です。

 

 

◆佐伯健剛 陶展 <遊びのギャラリー>

期間:2019年4月10日(水)-16日(火) 最終日17:00閉場

 

 

和束町という、京都と滋賀の県境にある町で作陶活動を行う陶芸家佐伯健剛(けんご)さん。

ダイナミックな作風と土と炎のパワーを存分に感じさせる作品群が魅力的です。

今年もこの会場にはアンバランスなほどの大きな作品がいくつか登場しています。

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ん?!んんっ?!

なんか、真ん中の大壺、大きく崩れて割れてない?!

そうなんです、焼きあがる最中に 一か所だけ炎がかかりすぎた、

或いは成形後焼くまでのどこかのタイミングで、乾燥の度合いが異なってしまった?

そんな失敗作も “趣”の一つとして愛でる、という秀でた美意識が作る人、観る人の中にはあるんですね。

 

信楽焼は釉薬を使いません。

薪の炎と灰による自然の釉が想定した以上のとても良い“景色“を生み出してくれるのが焼き締めの魅力です。

しかも佐伯さんの窯はなんと7mの穴窯。かなり大きな作品も制作できるんです。

 

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そんな作品の中で、ぜひ注目してみていただきたいのが 『引出し』作品シリーズ!

窯の中で焼き終えた後、窯が冷めるのを待ってから取り出すという自然冷却をせず、今まさに燃え盛る窯の炎の中から (ある意味強引に)作品を引っぱり出すことで、溶けた自然釉が作品の上で“溜まり”になり、ビードロ作品が仕上がります。

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『引き出し茶盌』 81,000円

作品の上で溜まったビードロがまるでガラスのように輝いています。

おそらくこの茶盌は窯の中で転がり、口の部分が下に向いていたためにこの位置にビードロが溜まったようですね。

偶然の産物と考えると、なんだか神秘的です。

因みに、佐伯さんの茶盌は轆轤を使用せず、土の塊を削り形を作っていくのだそうです。

 

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『引き出し徳利』 27,000円

すべてを偶然と言っていいものかどうか判断が難しいですが、

窯の中の置き場所によっても、灰に埋もれたりすることで 青や紫など、色彩豊かに“窯変“します。

 

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『引き出し錠掛花入』 70,200円

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徳利花入』 86,400円

 

 

下は優しい緋色のカップと織部のカップ。形は同じでも風合いは、全然異なりますね。

実は織部にはガス窯を使用していて、釉薬を掛けた作品なんです。こんなにも出来が異なるものなんですね。

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『コーヒーカップ』 各8,640円

 

 

こんなふうに、作風は実にダイナミックな佐伯さんですが、性格はとてもシャイで、日々真摯に土・炎と向き合っています。

「窯焚きにより多くの時間をかけ、薪をたくさん食べさせること、そうする事でこそより滑らかで自然な景色を楽しめる作品が出来上がる!」

そんな信念を持ち制作活動を行っているそうです。

どうぞ、会場で窯焚きの苦労話や楽しいエピソードをお尋ねください。お待ちいたしております。

 

お隣り和の座ステージでは『SEEK BASIS『心地よい生活』』『クラッシクコーの春・金いろ銀いろ』 も開催いたしております。併せてお楽しみください。

 

※ご紹介いたしました作品には、数に限りがございます。売り切れの際はご容赦くださいませ。

※表示価格は税込です。

 

来週は『染司よしおか 伝統の色展』のご案内です。お楽しみに!