新年あけましておめでとうございます。
今年もギャラリーブログをよろしくお願い申し上げます。

2019年最初のご紹介は『第30回 抱き人形 藤村光環・正子展』からです。


◆ 第30回 抱き人形 藤村光環・正子展 <遊びのギャラリー>

会期:2019年1月2日(水)-8日(火) 
最終日17:00閉場

 

東京墨田区で、江戸時代から伝わる伝統の技で人形制作を行う、藤村光環・正子さんの3年ぶり30回目の開催です。

まずは、お正月らしく、“初笑い” ということで、こちらの3人からご紹介いたしましょう。

 

北斎漫画の『変顔』より
登場人物は、銭も無く くだをまく 長屋の若衆…

熊五郎     『よー、今夜は何をして楽しむよ?』
八っつぁん  『そうさなぁ、どうだい思いっきり変な顔して競うってのは』
与太八   『お!!  そりゃーおもしれじゃねーか』  って 訳で、こんな遊びが始まったとか…  

 

北斎漫画の平面の世界から、藤村光環さんの手による立体の人形の世界へと、とても愉快な3人衆です。

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『北斎 変顔3連作』 972,000円


 

さて、 一方のこちらは、伝統的な市松人形です。
着物を纏う 内側の身体には、自由に人形を動かすための “球体関節”があり、着物の着せ替えをして楽しむ事ができます。

昔は、自身で そのための着物を縫う事で、裁縫・着付けの手習いにも なっていたんだとか。なるほどねぇ。

 

作り方を さらっとご紹介いたしましょう。
人形の顔は、(1)桐の粉をでんぷん糊で固め 型を取り、(2)肌を胡粉(貝の粉)で塗ります。下塗りには牡蠣の胡粉を、上塗には蛤の胡粉を何層にも塗り重ねています。(3)その後、目を彫刻刀で彫り出していきます。目の表情で人形の表情が変わってくるので、とても緊張の作業です。(4)眉を描き、(5)紅を入れ(6)髪をカット。ここまでで、すでに大分はしょっちゃってますが、実に70以上もの工程を経て、最後(7)正子さん制作の綺麗な着物を着て美人さんのでき上がりとなります。

 

髪型や着物に、人形の個性が表れます。パッチワークの着物がとってもおしゃれですね!

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『市松人形』 324,000円

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『市松人形』 81,000円

 

 

 

口を開けたお幼子。小さくても着せ替えできます。

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『クタちゃん』 120,000円
 

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左)『市松人形』172,800円 右)『市松人形』280,800円

 

 

 

さて、ここからは、創作シリーズをご紹介します。

髪はモヘアで まるで妖精のように 神秘的な魅力を発する人形。着物の細部にまで拘り仕上がっています。

身に着けている装身具にもこだわっていますが、後ろ姿も絶妙なんです。(後ろ姿はぜひ、会場で!)

 

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『玉響』 410,400円

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『アナベル』 486,000円

袖に施されたドレスのようなフリルに、髪には紫陽花のブリザーヴドフラワーを使うなどと、とってもゴージャスな仕上がりの作品。

伝統の技術を忠実に守りながらも、そこに現代ならではの工夫を加え、日本を代表する市松人形と独自の創作の世界を生み出すお二人。

会場でその作品の愛らしさ、気品を ぜひお楽しみください。

お待ちいたしております。

 

お隣り 和の座ステージでは『堀池雅夫 墨と墨画展』 も 開催いたしております。併せてお楽しみください。

※ご紹介いたしました作品には、数に限りがございます売り切れの際はご容赦くださいませ。
※表示価格はすべて税込です。

来週は『異才の絵画 新しいNIHONGA展』のご案内です。お楽しみに!