こんにちは!

今週のギャラリー情報は 『高橋シュウ個展 遠い旅・記憶のかけら』 のご紹介です。

 

 

 

◆高橋シュウ個展 遠い旅・記憶のかけら <遊びのギャラリー>

期間:2018年9月11日(火)-18日(火) 最終日17:00閉場

 

 

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今週の遊びのギャラリーでは、埼玉県在住の銅版画家・高橋シュウさんの個展が開催中です。

和紙に刷った銅版画と、油絵(タブロー)を中心に、立体作品などを交えた新作をご覧いただけます。

 

 

貿易会社を退社後に渡英され、ヨーロッパを長く旅した経験のある高橋さん。

高橋さんの描くモチーフには、当然ながらそんな経験が織り込められています。

教会を中心とした建築や街自体までが、『石』に彩られた文化のヨーロッパでは、長い歴史がそのまま街のたたずまいの中に蓄積されています。

高橋さんは、そうしたモチーフを取り上げながら、作品の中に永い時間の流れをもとらえて、観る者に訴えかけてきます。

 

 

“どこか懐かしいのに、新鮮!!”

これは、高橋さんの版画集が刊行された折に、その帯に書かれていた 宣伝用のキャッチコピーですが、まさにどこか懐かしさを覚えつつもそれがいつか自分の見たことのある風景なのか、遥かDNAの中に刷り込まれた記憶の風景なのか、渾然一体となって私たちの感性に訴えてくる感動があります。

このように、異国の情緒を画面の上に見事に表現している一方で、表現としては逆にどこか現代的な印象を否めないのも また魅力の一つとなっています。

 

例えばこちらの作品。

古色然とした摺り色の紙の上に、一本のバラが描かれています。と、よく見ると、その下に記号的に整列した細かい枠も一緒に描かれていて、その整然と並ぶ様が、デジタル的な雰囲気を醸し出しています。

何か近未来的なイメージを含んだ現代と、積み重なった時間軸とが画面の上で交錯する様でも描いているかのようです。

 

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『Memory Rose 2』 91,800円

 

 

 

 

こちらの白馬が描かれたレリーフは、古くから伝わる壁画を切り取った断片のようにも見えますよね。

作品のすぐ下に横たわる小さなボトルには白い砂が込められていて、砂時計のように ゆっくりと流れていく悠久の時を感じさせます。

 

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『フィレンツェの馬2』 129,600円

 

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高橋さんの銅版画のほとんどは、木の皮や枯葉を漉き込んだ和紙(雁皮紙/がんぴし)に刷られています。

透かして見ることもできるくらいの薄い和紙で、彩色には着物の型染めを応用したステンシルを使っているそうです。

こんなふうに全体的に古色然とした茶色っぽい色合いにすることで、ノスタルジックな雰囲気を表現することに成功しているんですね。

 

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『ブルゴーニュの旅』 39,960円

 

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『記憶の翼』 30,240円

 

高橋さんが、人生の長い旅路で見てこられた光景や記憶の底から拾い上げてきた様々な景色が、皆さまをお待ちしております。

ご本人も在廊しておりますので、どうぞご来場いただき、芸術論を交わしてみるのも楽しいかもしれませんよ。お待ちしています。

 

お隣の和の座ステージでは 「原田ユリア展<楸・Delay・蝶の口>」 「dodo by keicofujita コンテンポラリージュエリー展」 を開催しております。

併せてお楽しみください。

※ご紹介いたしました作品には、数に限りがございます。売り切れの際はご容赦くださいませ。

※表示価格は税込です。

来週は 『石川珂旦―美の世界展』 のご案内です。お楽しみに!