こんにちは!
今週のギャラリー情報は 『 山口真功 油彩画展 』 の ご紹介です。
■ -色彩と光のドラマ- 山口真功 油彩画展
<遊びのギャラリー>
2017年1月25日(水)-31日(火)
最終日17:00閉場
街行く人が 皆 お洒落に見える街角だったり、まばゆい陽射し輝く波と海辺の風景、爽やかな風のわたる田園や森の風景…
「南フランス」と聞くと、そんな風景の一つ一つが 思い起こされてきませんか?
画家・山口真功(しんこう)さんが描くのは、そんな南仏の美しい風景と風です。
さっそく、その世界観を ご覧いただきましょう!
『オリーブの庭』 F4 237,600円
こちらは、南仏カーニュの小高い丘の上、オリーブの生い茂る場所を描いたもの。
南仏カーニュは かつて 画家・ルノワールが 晩年に自宅兼アトリエを設け過ごしたところで、その邸宅は今は美術館にもなっています。
多くの画家の心をとらえた 南仏を象徴するかのような街に、山口さんも魅了されました。
ところで、「油絵」というと、一般的には重厚なマチエールの印象ですが、山口さんの作品の特徴は、むしろ この透明感あふれる色彩。
油絵の具 の持つ存在感はありつつも、軽く透き通るような光を見事に表しています。
きらきらと舞うような木漏れ日の表現に、吹き抜ける風の感触まで感じられるようです。
『コバルトの森』 M8 388,800円
『ジュアンルパンの海辺』 変形10 432,000円
その独特の表現スタイルから、「色彩のネオ・クラシック」とも称される山口さんの作風、彼の眼のフィルターを通すと、自然や街の表情もこんな風に色を変えます。
蒼く、まるで深海に差し込む一条の光が反映しているかのような静けさを持つ森、片や プロヴァンスの地中海に面したジュアン・レ・パンの、明るい陽光に照らされる海辺の街。
たぐい稀な感性で描かれた空や空気感は、見る者に新鮮な驚きを与えます。
『雪の街角』 F4 237,600円
『ニース旧市街』 P8 432,000円
同じ描法で、自然の風景に限らず、街角の人々の雑踏やざわめきまでも キャンバス上に表現してしまうのが 山口さんのすごいところ。
毎年フランスを訪れ、街を身近で感じながら制作する作品だからこそ、人や街の移り変わりや軌跡までも切り取って、私たちに物語ってくれるのです。
例えば街を描く時、単に建物を正面から描くのではなく、続いていく街並みや空を角度を変えて入れているのがポイント。
あえて簡潔なタッチで描き入れた人の影が活き、一枚の紙には収まりきらない人々の生きた生活が垣間見えてくるように思えるところが、不思議です。
『カーニュの庭』 11.5×11.5 86,400円
多くの方に 作品に触れていただきたいと、写真のような飾りやすい小さな作品( ミニアチュール )や、2017年の特製カレンダーなども ございます。
遠く離れたリゾートの風を、お部屋で味わってみるのはいかがでしょうか?
今回ご紹介したほかにも、花などを描いた静物画も展示しております。
山口さんしか描くことのできない、色彩と光のドラマを、どうぞ会場で存分にお愉しみください。
お隣り和の座ステージでは、『はじまりの月の 月之ジャパネスクバッグ展』 『吉野光宝 御所衣装人形の世界 ~日本の春~』 も開催いたしております。合わせてお楽しみください。
【展覧会 ギャラリー情報】 詳しくはこちら⇒
※ご紹介いたしました作品には、数に限りがございます。売切れの際はご容赦くださいませ。
※表示価格は税込です。
来週は 『珠洲焼 篠原敬展』 のご案内です。お楽しみに!