こんにちは!

今週のギャラリー情報は 『藤岡孝一木彫展』 の ご紹介です。

 

■藤岡孝一 木彫展
<遊びのギャラリー>
会期:2016年6月1日(水)―6日(月)
最終日17:00閉場

「ゆりかごの中で見た夢を紡いでいく・・・」

まぼろしのように儚いけれど、確かに自分のなかにある記憶。

幼いころからの自分の歩いてきた そのみちのりを、ゆっくりとふりかえってみたくなるような、

見る人の郷愁を誘う不思議な世界を木彫りで創り出す、木彫作家・藤岡孝一さんの個展が始まりました。

 

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 『TIME3』 86,400円

 

住まい かつ アトリエのある八ヶ岳山麓で、そこで採れた木から、藤岡さんが鑿(のみ)一本で削り出し生みだすのは、ほとんどが “ある男” の世界です。

例えば この作品。上にある扉から、こちらの世界に来たのでしょうか・・・  そこからのびる階段を男が降りてゆくさまに、いくつもの扉を 自ら開けて歩を進める「人生」の歩みが象徴されています。

この帽子をかぶった男は、藤岡さんの作品の随所に登場する、いわば物語の主人公。 彼の旅を垣間見ているような、或いは 見る人がそこに自らの人生を投影してしまうような世界観が藤岡さんの作品の魅力です。

 

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『私であるために1』 270,000円

 

こちらの作品でも男が登場しています。 ここで注目していただきたいのは、ペンに付いている立派な羽。木を削る際にでた 削りかすを重ね合わせて作るというこちらの羽は、実際に見るとまるで本物の鳥の翼のような美しさを持ち、つややかな色使いの青が映え、今にも羽ばたきそうな迫力です。

開かれたページには、何も書かれていない古い本。そこに新たなストーリーが書き加えられるのか、或いは そこで物語は閉じられるのか・・・  私なら何を描くだろう・・・  私が私であるために・・・  想像の翼が羽ばたきます。

 

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 『ローズ』48,600円

 

ここまで「男」の作品をご紹介してきましたが、中には「女」がモチーフの作品も。

男性像の場合は、表情を細かく彫りこむと 感情が見え過ぎてしまうとのことで、敢えて表情はあまり彫らずに個性を消し、情景の一部として表現している藤岡さんですが、女性像はその反対に、表情を彫りこみ、立体的な顔つきに仕上げているのが特徴です。

「究極のいい女をつくりたい」と藤岡さん。風貌とは逆に、とても繊細でナイーブな神経の持ち主なんです。その思いから、女性らしい曲線美や柔らかさが丁寧に表現されています。

 

 

こんな風に、ひとつひとつの作品やそのモチーフにたくさんの思いが込められ、物語がつくられている藤岡さんの作品。

そうした世界観を生み出すご自身も、作品以上に多才で個性的な方です!(見た目も、渋い!?)

題材の一部には、ご自身の好きなものが存分に活かされています!!

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『PASSION』 194,400円

 

そのタイトル通り、情熱が伝わってくるピアノ!
この情感を表現できるのも、藤岡さんご自身が音楽が好きだから。ピアノは勿論、ギターやサックスを演奏されるそうで、普段聞いた曲をイメージにして制作されることもあるのだそうです! このほかにも、チェロやバイオリン、バンドネオンなど、たくさんの楽器も、モチーフとして
登場しています。

 

 

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(左から)
『マイフレンド1』 183,600円

『マイフレンド5』 86,400円

 『マイフレンド3』 97,200円

 

少し他の作品とはテーストの異なる、こちらのカバのオブジェ。藤岡さんの大好きな動物で、モチーフとしても長年にわたり登場しています。可愛らしいというだけでなく、その体の重みのある滑らかさや、けだるげな表情が、創作心をくすぐるのかもしれませんね。

 

作品それぞれが紡いでいくストーリーに思わず引き込まれる藤岡ワールドを、皆様ぜひ会場でご覧ください。お待ちしております。

 

お隣和の座ステージでは、『新之助上布展2016』 『麦秋至ノ章 mugi no toki itaru no syo ウタ・オーノ/すぎやままさこ展』 を開催しております。合わせてお楽しみください。

【展覧会 ギャラリー情報】 詳しくはこちら⇒

 ※ご紹介いたしました作品には、数に限りがございます。売切れの際はご容赦くださいませ。

※表示価格は税込です。

 
来週は『藤井連作品展』のご案内です。お楽しみに!