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Vol.20 資生堂パーラー ~林高広氏

2013年2月20日更新

女性たちを虜にしたソーダ水とアイスクリーム

──創業時の資生堂パーラーさんは、アメリカのドラッグストアに近いものだったと聞きました。

資生堂創業者の福原有信(ありのぶ)は、日本で初めて西洋調剤薬局を開業した人物。和魂洋才を旨とし、美食同源の理念を掲げていました。有信は1900年にパリ万博を見学し、帰路アメリカに立ち寄り、そこでドラッグストアに併設されているソーダファウンテンを知ったのです。これからは薬だけを売っていても駄目。気分をリフレッシュできるソーダ水は美食同源だと考えたのでしょう。驚くのは、機械はもとよりグラスやスプーン、シロップなど、全てをアメリカから取り寄せたこと。この時生み出された「新しい価値」「高品質」「本物志向」という資生堂パーラーのポリシーは、現在に至るまで連綿と受け継がれています。

──当時の写真を拝見すると、ソーダ水は銀座の一大名物だったようですね。

アイスクリームソーダの値段は1杯25銭。記録ではその頃の理髪料金が5銭、新聞購読料が28銭とありますから、かなり高価な飲み物だったと言えるでしょう。名物になったのは、販促のためにキャンペーンを打ったことが大きかったようです。ソーダ水1杯につき、化粧品「オイデルミン」を1本、景品として付けたのですよ。これで、新橋の芸者さんやモダンガールと呼ばれた女性たちがどっと店に押し寄せた。ソーダ水だけでなくアイスクリームも人気があり、中にはお持ち帰り用のアイスクリームポットを持参する人もいたとか。今もアイスクリームソーダは、パフェと並ぶカフェの代表メニューです。

──レストランを開業されたのは、建物を改築した1928年。当時から銀座の華やかさを象徴する存在だったんですね。

客席は大きな吹き抜けになっていて、2階にはオーケストラボックスがありました。生演奏を聞きながら食事を楽しめるレストランだったのです。入口付近には花屋があって、その場で男性が女性に花をプレゼントすることができました。当時は本格的な洋食を提供できる店がほとんどなかったので、来日した海外の有名人も数多く来店したようです。

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