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Vol.18 銀座 与板屋 ~原信司氏

2012年10月10日更新

個性が現れる花緒すげ。曲線美へのこだわりが与板屋流

──与板屋さんの大きな特徴は、店頭での花緒すげに対応されている点です。専門店でも珍しいですよね。

昔は当たり前のことだったのに、それをやる店が減ったので逆に目立つようになった、ということでしょう。今は百貨店でも催事の見どころとして扱われますが、誰もが草履や下駄を履いていた時代、緩んだ花緒はその場で直してもらわなければ困ったわけですよ。だから、特別なことをしているという意識は全くありません。うちでは花緒すげをベテランの職人と私の2人でやっています。

──与板屋さんならではの花緒のすげ方があるのですか?

花緒すげは、店によっても職人によっても違いが出てきます。これはクセのようなもので、良し悪しは置くとしても、人がやることですから、決して同じにはなりません。例えば私の場合なら、花緒の立ち上がり方にこだわりを持っています。花緒の一部だけが足の甲に当たるのではなく、足全体を優しく包み込むように形を作る。花緒を微妙にひねりながら台の穴に通すのですが、その加減は当然ながらお客様ごとに違ってきます。弧を描くような形がなんとも言えず美しいので、私はこれを「花緒の曲線美」と呼んでいます。

──お店にはたくさんの草履や下駄、雪駄が並んでいます。最も与板屋さんらしい商品を挙げていただけますか?

先々代が作ったオリジナル商品の「地下付け(じかづけ)」ですね。女性用のエナメル草履で、一般的な草履に比べると、かかとが大変薄いのが特徴です。底にも、よく使われているクローム革とは違う種類の革を使っています。実はこの地下付け、男性の雪駄と作り方が同じなんです。先々代は男性が雪駄を履いて歩くときの粋を、女性の草履で実現しようと考えたのかもしれません。地下付けは他のお店でも販売されていますが、台と花緒の色を別々にしたのもうちが最初。モノトーンなので華やかさはありませんが、他のどの草履よりも粋なので、これじゃなきゃ駄目というお客様もいらっしゃいます。

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