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Vol.17 清月堂本店 ~水原康晴氏

2012年8月15日更新

多い日には5000個近くも売れる定番商品の「おとし文」

──先代が開発し、お店を代表する銘菓となった「おとし文」について教えてください。

黄身餡をこし餡で包み、丁寧に蒸し上げた黄身しぐれの商品です。黄身しぐれは外側に黄身餡を使っているものが多いのですが、「おとし文」は逆になっているのが特徴ですね。強めに蒸すことで餡がまろやかになり、表面にしぐれ(ひび割れ)ができるのです。最初はさお売りしていましたが、販売店さんからアドバイスされて一口サイズにしたところ、人気が出てヒット商品になりました。一般的な黄身しぐれは生卵から餡にしていくのでやや柔らかく軽めにできあがりますが、「おとし文」は一度ゆでた黄身から餡をつくっているので、味が濃厚になるんですよ。餡もやや固め。ほろほろとした口どけは、この黄身餡でしか出せません。販売数は全店で1日3000〜5000個ほどですね。

──それはすごいですね。定番の「おとし文」だけでなく、季節毎の「おとし文」も販売されています。

冬は「苺」、春は桜をイメージした「麗(うらら)」、初夏は新茶のおとし文「萌(もゆ)」、盛夏には梅餡を使った「清(さやか)」、そして秋は栗のペーストを使った「稔(みのり)」を販売しています。季節感の表現も、代々が大切にしてきた和菓子づくりの心得。四季折々の表情を和菓子でどのように表現するか、いつも職人たちと一緒に考えています。昨年は「おとし文」の外側にも黄身餡を使った、清月堂オリジナルの「きみしぐれ」を数量限定でつくりました。好評だったので、今年はお歳暮用としてご提供させていただく予定です。

──「おとし文」や「よもの峰」のように、清月堂さんの商品は名称にもこだわりがありますね。

名前からその内容を想像したくなるような、趣のある商品名を付けなさいと父から教えられました。ちなみに「おとし文」は、身分の違う御家人に恋心を抱いた女性が恋文を書いたけれど、直接渡すことができず、そっと道端に落としたという切ない気持ちに由来しています。「おとし文」独特のほろほろとした食感が、淡く切ない恋心を表現しているのです。今も商品名には気を遣いますね。下手な名を付けると、「もっと勉強しなさい」と叔母からいろいろな本が送られてきます(笑)。

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